中学社会「グラフの読み取り問題対策」練習問題有です。入試やテストでは、年代のおける変化、国や県の地域の特徴、国同士の比較などのグラフが出題されやすいです。さまざまな形式、ジャンルの問題を練習していきましょう。特に、公民は、用語は覚えることはもちろんですが、地理や歴史に比べると資料やグラフの読み取る力が必要となります。日ごろニュース、生活、時事と密接に関わっていることから、一見すると簡単のように見えますが、そのグラフから予想させることを考えさせたり、また対策などを自ら考え記述させる問題など出題形式は多岐に渡ります。それでは、中学社会「グラフの読み取り問題対策」練習問題有です。
目次
中学地理 グラフ問題1

イギリス輸出国相手
上の表は、イギリスの輸出相手国上位5か国とそれぞれの国への輸出額にしめる割合を示しています。1960年と比べると2010年のイギリスの輸出相手国の上位5か国はどのように変化したといえるか。地域区分に着目し、総額に占める割合の変化を明らかにして簡潔に書け。
中学地理解答1
イギリスの輸出相手国上位5か国は、ヨーロッパの国が増えており、輸出総額にしめる割合も大きく増加している。
(解説)イギリスは、かつては、旧植民地などを含めて全世界を相手に貿易をしていたが、近年は、EU加盟国を中心としたヨーロッパ諸国との貿易の比重を高めている。
中学地理 グラフ問題2

日本の耕地利用に関する調査
上の2つのグラフからわかることを以下のようにまとめました。( )に入る内容を、「農業就業人口」と「肥料」の語句を使って書きなさい。
中学地理解答2
農業就業人口が多く、肥料の消費量も多い。
中学地理 グラフ問題3

石炭産出量などに関する資料
上の表は、インド、アメリカ合衆国、オーストラリア、南アフリカ共和国の石炭産出量、可能採掘埋蔵量、可能採掘年数を示したものです。この表から読み取れることして、あてはまものを次の1~4から1つ選びなさい。ただし、可能採掘年数=可能採掘埋蔵量÷石炭産出量で求めます。
<選択肢>
- Pの数値は4か国中最も高い。
- Qの数値は4か国中最も低い。
- Qの数値はRの数値の3倍より高い。
- Sの数値は4か国中最も高い。
中学地理解答3
3
(解説)可能採掘年数=可能採掘埋蔵量÷石炭産出量で求まることから、式を変形(数学のきはじの要領)して、QとRは、「可能採掘埋蔵量=石炭産出量×可能採掘年数」となることを利用して解きます。また、Sは、「石炭産出量=可能採掘埋蔵量÷可能採掘年数」で求めます。
中学地理 グラフ問題4

日本の発電電力量の推移
上のグラフは、日本の発電電力量の推移を示しています。A,B,Cは、水力、火力、原子力のいずれかです。それぞれ、A,B,Cが、水力、火力、原子力のどれかを答えよ。また、水力発電所、火力発電所の立地場所についての特徴をそれぞれ簡潔に記述せよ。
中学地理解答4
a火力
b水力
c原子力
水力発電所の立地の特徴…ダムが必要なため山間部に位置する。
火力発電所の立地の特徴…原油を船舶で運んでくるため臨海部に位置する。
中学地理 グラフ問題5

とうもろこし・大豆の輸入先
上の表は、日本のとうもろこし・大豆の輸入先を表したものです。P,Qに入る国をそれぞれ答えよ。
中学地理解答5
Pアメリカ合衆国 確認中学地理の「アメリカ合衆国(農業・工業など)」のまとめ
Qブラジル 確認中学地理の「ブラジル」のポイント
歴史グラフの読み取り問題1
次のグラフから、卸売米価が急激に上昇している時期があることがわかりますが、この時期の米価の高騰が原因でおこった出来事を答えよ。

卸売米価の価格変動グラフ
歴史グラフ解答1
米騒動
(解説)米騒動は、1918年米の価格が急に上昇したことから米の安売りを求めて起こった暴動。米騒動の原因は、シベリア出兵を見こした商人たちが、米を買い占めたため、米の値段が急激に上がったから。
確認中学歴史の「大正時代」のまとめ・練習問題
歴史グラフの読み取り問題2
次のグラフは、1919年は、工業生産額が農業生産額を上回っていることがわかりますが、その要因の1つは、( )景気で輸出が急増したことがあげられます。( )に適語を入れよ。

農業と工業生産額の変化
歴史グラフ解答2
(第一次)大戦
歴史グラフの読み取り問題3
次のグラフは、19世紀末の日本の綿糸の生産量と輸出入量を示しています。このグラフから読み取れる変化について、「生産量」「輸出量」「輸入量」の語句を使って書け。

綿糸の生産量と輸出入量のグラフ
歴史グラフ解答3
綿糸の生産量が増加し、輸出量が輸入量を上回るようになった。
(解説)紡績業は、綿花を原料として、綿糸を生産する産業。綿糸でできた製品が綿織物。
歴史グラフの読み取り問題4
次のグラフから生糸の生産量が1940年から1950年にかけて急激に変化しているのは、この間に、アメリカ合衆国との間で、( )からである。( )に適語を入れよ。

生糸の生産量
歴史グラフ解答4
太平洋戦争が起こった
(解説)製糸業は蚕の繭を原料として。生糸を生産する産業。太平洋戦争が起こり、あまり重要なものでないとされた生糸工業は、軍事工業へと変わった。
確認中学歴史の「第二次世界大戦(太平洋戦争)と日本」のまとめ
公民グラフ読み取り問題1
次のグラフを参考に、問いに答えなさい。

年齢別人口の推移
(1)「0~14歳」の人口が総人口に占める割合の推移を示しているものとして適切なものを次の(ア)~(ウ)の中から選べ。

子どもの総人口に占める割合
(2)日本の総人口は、将来どのように変化していくと推測できるか。「年齢別人口の推移」のグラフから読み取り、そのように判断できる理由も明らかにして書け。
(3)「年齢別人口の推移」のグラフを見て、社会保障制度において、「65歳以上」の人々の生活を「15~64歳」の人々を支える場合、1970年から2010において、どのような課題があるか簡潔に書け。ただし、「減少」「支える人々の負担」の語句を使って書け。
公民グラフ読み取り解答1
(1)ア
(2)0~14歳の人口が減少していることから、総人口は減少していくと考えられる。
(3)65歳以上の人口あたりの15~64歳の人口が減少しており、支える人々の負担が増加している。
公民グラフ読み取り問題2
国家に対して、人間らしい生活を求める社会権について、次の資料は、ある会社の求人広告の一部である。この求人広告では、このまま新聞やネットに掲載することはできません。どこをどのように直せばいいか、簡潔に書け。

求人広告
公民グラフ読み取り解答2
男子エンジニア募集をエンジニア募集にする。
→解説 1986年の男女雇用機会均等法が施行され、職場における男女差別を改善する試みがなされている。
確認中学公民「平等権」・中学公民「社会権」
公民グラフ読み取り問題3
次の資料は、1940年~1980年の日本の経済成長率の推移を示したものである。この資料について、ある都市の経済成長率が0%を下回っている。その主な理由を、きっかけとなった戦争と資源の名称を明らかにして書け。

経済成長率の推移
公民グラフ読み取り解答3
(第4次)中東戦争の影響で、石油の価格が上昇したから。