中2理科の発熱・吸熱反応の練習問題です。最近の入試でも頻出されるときが増えてきています。その違いに気をつけて、しっかり理解して、最後に問題を解いていきましょう。それでは、中2理科の「発熱反応・吸熱反応」のまとめ・練習問題です。
発熱反応と吸熱反応
化学変化において、熱が発生するか、熱をまわりから吸収するかは、反応前の物質がもつエネルギーと反応後の物質がもつエネルギーとの差によって決まります。水素と酸素から水ができる反応では、反応前の水 素分子2個と酸素分子1個がもつエネルギーの和より、反応後の水分子2個がもつエネルギーのほうが小さいことから、発熱反応ということになります。逆に、水を分解するときは、外から電気エネルギーを加 えてやる必要があり、吸熱反応ということになります。
発熱反応のポイント
温度が上がる反応で、化学変化がおこるときに、 熱を発生する変化を発熱反応といいます。厳密にはエネルギーの形態に かかわらず、反応においてエネルギーを放出する反応を発熱反応といいます。
発熱の例
- 鉄の酸化…鉄くぎを放置しておくとやがて赤くさびてきます。鉄がさびる現象は、ゆっくりとした酸化で、このときもわずかではあるが、発執しています。
- 化学かいろ…携帯用として利用されていて、中には鉄粉ている。化学かいろは、鉄粉の酸化を利用していますが、活性炭なども入っており、使用時の温度や持続時間などに工夫がされています。
- 塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の反応…温酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えていくと、中性になるまで発熱が続きます。
吸熱反応のポイント
温度が下がる反応で、化学変化がおこるときに、まわりから熱を吸収する変化を吸熱反応です。
吸熱の例
- 酸化銀の熱分解
- 炭酸水素ナトリウムの熱分解
- 水の電気分解も電気エネルギーを吸収する吸熱反応
発熱・吸熱反応の練習問題
次の問いに答えなさい。
- 化学変化により温度が上がる反応を何というか。
- 吸熱反応では、熱が放出されるか。吸収されるか。
- 化学変化で出入りする熱のことを何というか。
- 塩化アンモニウムと硫酸バリウムを混ぜると温度はどうなるか。
- 4で発生する気体は何か。
- 鉄と硫黄の化合では温度はどうなるか。
発熱・吸熱反応の解答
- 発熱反応
- 吸収される
- 反応熱
- 下がる
- アンモニア
- 上がる
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