高校入試作文・小論文「世代毎の情報メディアの利用時間と情報行動」についての解答例です。
このことを踏まえて考えたこと500字以内で記述しなさい。
世代毎の情報メディアの利用時間と情報行動
(意見)
二つの表から、インターネットの利用において十代から四十代までは利用時間に差があるものの、行為者率は半数を上回っているため、比較的普及していると推測できる。しかし五十代と六十代に注目すると、利用時間と行為者率が平均を下回っている。このことからインターネットの普及率に差があると考えられる。
(原因)
この原因として利用方法の複雑さが挙げられる。私の祖父母は最近スマートフォンを使い始めた。写真を撮ったり検索をしたりと、さまざまな便利機能があり、助かることも多いようだ。しかし機能が増えた分、操作が複雑で画面も小さいので不便を感じる点も多いようだ。それに比べボタン一つで点くテレビやラジオは扱い易い。また用途も若者とは違うため、高齢者にとっては若者よりインターネットやスマートフォンの需要は低い。
(まとめ)
情報化が進む中で、インターネットが主流になってきている。しかしこの変化に対応できない人が存在し、やがてそれは情報格差を生むだろう。全ての人にとって使いやすいインターネットの環境を作るために、今ある問題を改善していく必要がある。
ワンポイントアドバイス
【アドバイス】
改善策を具体的に記述してもよかったかな。字数が多く600~800字となった場合は、改善策を織り込みましょう。そうなった場合は、(主張)➡(原因・根拠)➡(改善策・具体例)➡(まとめ)という流れになるかな。
【改善策】
・ボタンの操作から音声認識
・第2義務教育化(高齢者のための義務教育で、その時代の最新機器やトレンドを学習する。認知症の予防にもつながる。場所、小学校の空き教室などを利用)
・パーソナルロボットの普及(ロボットが代わりに操作したり、手伝ってくれたり。パーソナルコンピューター「PC」が普及しように、パーソナルロボット「PR」も近く普及していくと思っています。)
)
など
【添削➊】
(原文)この原因として利用方法の複雑さが挙げられる。
(修正)この原因の1つとして、利用方法の複雑さが挙げられる。
➨細かいですが、原因なので、(原文)のままでも大丈夫なのですが、暗に他に原因はあるのも知っているのですがというのもアピールしておいてもいいかな。
【添削➋】
△(原文)情報化が進む中で、インターネットが主流になってきている。しかしこの変化に対応できない人が存在し、やがてそれは情報格差を生むだろう。
〇(修正)情報社会の中で、インターネットが主流になっている。しかしこの変化に対応できない人が存在する。それが情報格差を生んでいる。
➨事実確認として、もうそういう時代と言い切ってもいいですね。
デジタルデバイド(ディバイド)…パソコンやインターネット等の情報技術(IT)を利用する能力、及びアクセスする機会を持つ者と持たざる者との間に、情報格差が生じるとされる問題
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