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中学国語文法「助詞の意味・用法の識別対策問題」(高校入試対応)

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中学国語文法「助詞の意味・用法の識別対策問題」

■助詞のはたらき
助詞は、それだけで文節を作れず、活用しない。助詞は、自立語や他の付属語の後に付いて意味を付け加えたり語句の関係を示したりする付属語で、活用しない。活用しないので、文節に区切って、自立語か付属語かを見分ける。

■助詞の見分け方

  1. 付属語なので、文節の初めにはこない。
  2. 活用しない(活用する付属語は助動詞)。
  3. 必ず自立語と結び付いて文節を作り、文の成分や文節の関係を示す。
■助詞の種類
助詞は接続のしかたや前後の関係から分類される。助詞には、格助詞・副助詞・接続助詞・終助詞の四種類がある。

  • 格助詞…主に体言に付き、その文節がどんな文の成分になるかを示したり、下の語との関係を示したりする。
  • 副助詞…さまざまな語に付き、いろいろな意味を添える。
  • 接続助詞…主に活用する語(用言・助動詞)に付き、前後の関係を示す。
  • 終助詞…文や文節の終わりに付き、書き手や話し手の気持ちや態度を表す。
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助詞に関する定期テスト過去問分析問題

次の下線部の助詞と同じ意味・用法のものを、それぞれあとから一つずつ選び、記号で答えなさい。
(1)文句ばかり言っていないで、さっさと取りかかれ。
ア 勉強をはじめたばかりなので、またあとで誘ってください。
イ テレビばかり見ていないで、少しは運動したほうがいい。
ウ 持ち合わせが少ないので、千円ばかり貸してくれないか。
エ 彼は親に厳しく怒られて、泣き出さんばかりの顔をしていた。

(2)そのスーパーは、牛乳だけでなく卵さえ売り切れだった。
ア この問題は大学生でさえ解けない、
イ 居眠りしてしまい、夢さえ見てしまった。
ウ 水さえあれば我慢できる。
エ わたしは本さえ読めれば満足だ。

(3)それくらいのことは、子どもでもわかる理屈だ。
ア 時間があるようでしたら、お茶でも飲みませんか。
イ 新幹線に乗る前に、新聞でも買おうとしよう。
ウ いくら頼んでもきいてくれない。
エ この荷物なら、僕でも持ちあげられるよ。

(4)宿題が全部終わるまで、食べる
ア 呼ばれるまで座って
イ きれいな景色だ
ウ 遅刻するから、早く行き
エ その話はしゃべる

助詞に関する定期テスト過去問分析問題の解答

(1)イ

(例文)は、限定を表す副助詞
アは、動作の直後
ウは、程度の副助詞
エは、動作の直前

(2)イ

(例文)付け加えているので、添加を表す副助詞
ア 他を類推させるはたらき副助詞
ウとエ 限定の副助詞

(3)エ

(例文)他を類推させる副助詞
ア・イは例示
ウは、逆接を表す接続助詞

(4)エ

(例文)禁止を表す終助詞
アは、命令
イは、感動
ウは、命令

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