中3国語「まずは、科学的根拠に基づき…」定期テスト過去問分析問題(複数の意見)です。中学3年生の国語教科書(光村図書)に収録されている「まずは、科学的根拠に基づき、現状や原因を正しく理解すること(真鍋淑郎)」は、ノーベル物理学賞を受賞した気候科学者・真鍋淑郎氏の言葉をもとに、科学的思考の重要性を学ぶ評論文です。本記事では、この文章の【定期テストに頻出する設問の傾向と対策】を詳しく分析し、問題を作成しています。
まずは、科学的根拠に基づき、現状や原因を正しく理解することの対策問題
教科書の「まずは、科学的根拠に基づき、現状や原因を正しく理解すること」を読んで、後の問いに答えなさい。
(1)「私が研究を始めた1950年頃には、『気候は安定したもので、一時的・局地的な変化はあっても、人間の活動によって大きく変化することはない』という考えが主流であった。」とありますが、当時主流だったこのような考えに対して、現在ではどのような考え方に変わっていますか。次から1つ選び、記号で答えなさい。
ア:人間が排出する物質に原因で、地球の気候は大きく変化してきている。
イ:気候の一時的かつ局所的な変化が、人間の生活にさまざまな影響を与えている。
ウ:世界各地での観測データの収集などが、ますます重要な役割を担っている。
エ:温室効果ガスを利用することで、人間が気候に影響を与えることができるかもしれない。
(2)「気候モデルの計算」によると、温暖化について、どのようなことが起きると考えられるか、次の文の( ア )、( イ )に適語を入れよ。
(3)「これらの予測」とありますが、どのような予測のことですか。これについて説明した次の文の( ア )( イ )( ウ )に当てはまる適語を、文中から抜き出しなさい。ただし、アは4文字、イは2文字、ウは3文字とする。
(4)「問題への向き合い方にも温度差があり」とありますが、温度差があるのはなぜか。次から1つ選び、記号で答えなさい。
ア:現実を直視せず、目を背けてしまっているため。
イ:地球温暖化の存在や深刻さについて知らないため。
ウ:科学技術の進歩によって解決できると期待しているため。
エ:世代や地域ごとに、被害の大きさに差があるため。
まずは、科学的根拠に基づき、現状や原因を正しく理解することの対策問題の解答
(1)ア
(2)ア:陸上 イ:北極域
(3)ア:平均気温 イ:洪水 ウ:干ばつ
(4)エ
真鍋淑郎氏の文章は、ただ知識を覚えるだけでなく、「物事をどう捉えるか」「根拠を持って判断するとはどういうことか」という、深い思考を求められる内容です。定期テストでは、本文の構成・要旨・筆者の主張を的確に読み取る力が問われます。
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