中1理科の「果実と種子」についてまとめています。花粉がめしべの柱頭につくと果実や種子ができます。そのあたりについて、詳しく記述しています。それでは、中1理科の「果実と種子」のまとめです。
果実と種子のでき方
花がさく植物では、子房が変化して果実になり、胚珠が変化して種子がつくられる。これらの種子をつくる植物のなかまを種子植物という。花は、種子をつくり、なかまをふやすためになくてはならないものである。
果実
めしべの子房の部分が発育・成熟してできたものである。果実という場合、ふつう子房が発達した真果(さくらんぼ・カキ・ミカンなど)だけをさすが、子房以外の花たく・がくなどが発達した偽果(リンゴ・イチゴ・ビワなど)も含まれる。また、エンドウやダイズのように、さやになる果実もある。
種子
植物の個体ができるもとになるもので、子房の中の胚珠が成熟してできる。たねともいう。種子は、胚乳のあるもの(有胚乳種子)と胚乳がないもの (無胚乳種子)に分けられる。ふつう、成熟すると休眠状態にはいり、水分・温度・光などの条件によって発芽する。種子の大きさは、ヤシのようなものから顕微鏡的なものまである。また、種子の形も、毛や羽がついていて散布を助けるものなどいろいろある。
種子が発芽し、胚が成長するのに使う栄養分をたくわえている部分を胚乳という。胚は、次の代の新しい植物体になる部分で、子葉・幼芽・幼根などに分かれている。
有胚乳種子
胚の成長(発芽)に必要な栄養分を たくわえた胚乳の発達している種子。カキ・トウ モロコシ・イネ・ムギなど。
無胚乳種子
胚乳がなくそのかわりに胚の子葉の部分に栄養分がたくわえられている種子。有胚乳種子に比べて、子葉がいちじるしく発達している。ダイズ・ラッカセイ・エンドウ・クリ・アブラナ・リンゴ・カボチャなど。
コメント