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高校入試対策古文「御伽草子のテストでよく出る対策問題」

御伽草子アイキャッチ画像 中学国語
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高校入試対策古文「御伽草子のテストでよく出る対策問題」です。古文の中でも特に親しみやすい「御伽草子」は、高校入試で頻出するテーマの一つです。「一寸法師」や「浦島太郎」など、現代でも知られる物語が多く、楽しく学べる一方で、独特な表現や時代背景を理解する必要があります。この記事では、御伽草子に焦点を当て、入試でよく出題されるポイントや対策問題を徹底解説します。読解のコツや押さえるべきキーワードを知り、入試本番に自信を持って臨みましょう!

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御伽草子のテストでよく出る対策問題

【問題】次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

孟宗はいとけなくして父に後れ、ひとりの母を養へり。母年老いてつねに病みいたはり、食の①あぢはひも度ごとに変りければ、②よしなき物を望り。冬のことなるに、竹子をほしく思へり。すなはち孟宗竹林に行求むれども、雪深き折なれば、などかたやすく得べき。③ひとへに天道の御あはれみを頼みたてまつるとて祈をかけて大きに悲 すなはちしみ、竹に寄り添ひける所に、にはかに大地ひらけて、竹子④あまた生ひ出ではべりける。大きに喜び、⑤すなはち取りて帰り、あつものにつくり、母に与へはべりければ、母これを食してそのまま病も癒えて、齢をのべたり。 (「御伽草子」による。)

<注釈>
・いとけなくして父に後れ…幼いころ父に先立たれ。
・つねに病みいたはり…病気がちで。
・などかたやすく得べき…たけのこが取れるはずもなかった。
・あつもの…吸物。
・癒えて…治って。
・齢をのべたり…長生きした。

問一 下線部①「あぢはひ」を現代仮名遣いに直して、ひらがなで答えなさい。

問二 下線部②「よしなき物を望り」の現代語訳として適切なものを次の中から選び、記号で答えなさい。
ア 手に入りにくいものをほしがった。
イ 地上にないものをほしがった。
ウ 病気に悪いものをほしがった。
エ 高価なものをほしがった。

問三 下線部③「ひとへに」から始まる、孟宗が心の中で思った内容は、どこで終わるか。終わりの五字を抜き出して答えなさい。

問四 下線部④「あまた」、⑤「すなはち」の意味として適切なものを次の中から選び、それぞれ記号で答えなさい。
④「あまた」 ア たくさん  / イ すこし / ウ 次から次に / エ 雨の中で
⑤「すなはち」ア まもなく / イ その後  / ウ すぐに / エ そのころ

問五 この文章を内容のうえから二つの段落に分けるとすれば、どこで分けるのが最も適切か。二つに分けた場合の後半の段落の最初の四字を抜き出して答えなさい。

問六 この文章は一つの教訓を含んだ話と考えられるが、どんな教訓を述べているか。適切なものを次の中から選び、 記号で答えなさい。
ア 親子のきずなは固いという教訓
イ 不幸は幸福の種になるという教訓
ウ 自然の恩恵は偉大であるという教訓
エ 親を思う心は天に通ずるという教訓

御伽草子のテストでよく出る対策問題の解答

問一 あじわい

問二 ア

問三 たてまつる

問四 ④ア ⑤ウ

問五 冬のこと

問六 エ

<現代語訳>
孟宗は、幼くして父に先立たれ、一人の母を養っていた。母は年老いて、病気がちで、食べ物の好みも食事の度に変わるので、(母は)「よしなき物を望り」。 冬だというのに、タケノコ をほしいと(母は)思った。すぐに、孟宗は、竹林に行き探したけれども、雪が深く積もっているころなので、どうして容易に得られようか。ひたすらに、お天道様のお憐れみをおたのみ申し上げようと、お祈りして、 (タケノコをほしがっている母のことを思って)おおいに悲しみ、竹に寄り添っていると、急に大地が開いて、タケノコが「あまた」 出てきた。(孟宗は)おおいに喜んで、「すなはち」取って帰り、吸物にして母に与えると、それを食べて、病気も治り、長生きした。

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