中学地理「各都道府県別の特色まとめ」

シェアする

スポンサーリンク

日本の各都道府県の特色まとめています。

沖縄県

沖縄県では、温暖な気候を生かしたさとうきびなどの栽培がさかんです。また、琉球王国時代の遺跡と美しい海を生かした観光業がさかんです。

沖縄県は日本の最西端に位置し、亜熱帯の気候に属しているため、年間を通して温暖な気候である。この温暖な気候を生かし、ほかの県ではほとんどみられない農作物が栽培されている。なかでも古くから栽培されているさとうきびやパイナップルは、県の重要な農作物となっている。ともに台風や干害(干ば つ)といった自然災害に強く、台風の被害や水不足が多い沖縄県には適した農作物である。
確認中学地理の「日本の各地の気候区分と地理的特色」のまとめ・練習問題

収穫量はともに全国一で, パイナップルは全国の収穫量のほぼ100%をしめる。しか し,近年は後継者不足や海外から安いさとうきび, パイナ ップルの輸入が増えているため、収穫量が減っている。そ のため,それらにかわってゴーヤー(にがうり)やマンゴー, 電照菊などの栽培が増え, 農業の多様化が進んでいる。

スポンサーリンク

産業

沖縄県では、かつてはアメリカ軍基地に関わる仕事をする 人が多く、アメリカ軍基地に依存した産業形態であった。しかし、近年は歴史や自然を生かした観光業が中心となっている。沖縄県はかつて、琉球王国という独立国で、日本やアジア諸国との中継貿易で繁栄した。

琉球王国

琉球王国は、1609年に薩摩藩に征服され、きびしい監督下におかれました。薩摩藩は独立した王国と見せかけ、中国(明・ 清)との貿易を続けさせた。琉球王国は、幕府の将軍や琉球国王が代わるごとに使節(慶賀使・謝恩使)を送ってきました。
確認中学歴史の「鎖国下での外国との政策」のまとめ

遺産

県内には、琉球王国時代の遺跡など、たくさんの歴史的建造物が残っており、多くの観光客が訪れている。首里城はその代表格で、周 辺の城(グスク)とともに世界遺産に登録されている。こうした琉球王国時代の文化にひかれて沖縄県を訪れる人も多い。沖縄県は温暖な気候と美しい海に囲まれているため, リゾート地としても観光業が発達している。県中北部な どには多くのリゾートホテルが並び、観光開発が進んでい る。しかし、こうした開発によって、さんご礁の美しい海 が破壊される問題がおこったため、さんご礁を守りつつ、観光資源としていかす環境保全の活動が行われている。

沖縄の伝統文化

琉球王国以来の独自の文化が残る。亜熱帯の気候とさんご礁が特徴です。沖縄では、15世紀前半に成立した琉球王国が明治時代になるまで続き、本土と異なる歴史を歩み、独自の文化が発達した。

三味線に似た三線の伴奏による島唄やゴーヤーなどを使ったチャンプルーという郷土料理は、 全国的に人気を集めている。伝統的工芸品には、琉球びんがた、芭蕉布、壺屋焼(つぼややき)などがある。 沖縄は台風の通り道にあたるため、赤瓦をしっくいで固め、まわりをさんごの石垣で囲んんだ伝統的な家が見られる。亜熱帯の気候とさんご礁の海など豊かな自然にめぐまれ、世度文化遺産(文化遺産)の琉球王国時代の遺跡とともに多くの観光客を集めている。
参考中学社会の「伝統文化」のまとめ

福岡県

福岡市は、東海道・山陽新幹線の発着地であり、地方中枢都市です。筑紫平野は肥よくな土と水にめぐまれ、稲作がさかん。

福岡県は九州地方で最も人口が多い。県庁所在地の福岡市は九州地方の地方中枢都市で、政府の出先機関や企業の支店・支社などが多い。また、東海道・山陽新幹線の発着地となっており、九州の交通の起点となっている。そのほか、福岡空港や博多港には国際定期便が就航しており、中国や韓国をはじめとするアジアの国々からの観光客が多く、アジアの玄関口とよばれている。

福岡の自然と農業

福岡県と佐賀県にまたがる筑紫平野は、筑後川が運んでくる肥よくな土と水にめぐまれている。そのため、古くから稲作がさかんで、九州地方を代表する稲作地帯となっている。とくに有明海に面した地域では干拓によってつくられた水田が広がっている。また、福岡市や北九州市などの大消費地に向けて、いちご、なすなどの野菜や花を栽培する近郊農業がさかんで、いちごの収穫量は全国有数である

福岡の工業の特色

八幡製鉄所の操業をきっかけに、北九州工業地帯(地域)が発達。1901年、現在の北九州市で官営の八幡製鉄所が操業を開始した。これをきっかけに鉄鋼業が発達し、北九州工業地帯 (地域)とよばれる一大工業地域が形成された。この地で鉄鋼業が発達した理由としては、近くに筑豊炭田があり石炭が豊富だったことや鉄鉱石の輸入先である中国に近かったことなどがあげられる。

しかし、1960年代にエネルギー革命がおこり、エネルギーの中心が石炭から石油にかわったことや鉄鉱石の輸入先の中心がオーストラリアにかわったことなどにより鉄鋼業は衰え、それとともに北九州工業地帯は衰えていった。現在は川田町の自動車工業や高速道路沿いや空港周辺で半導体産業がさかんになった。

北九州市のエコタウン

北九州市の洞海湾周辺は、高度経済成長期に鉄鋼業を中心に発展した。しかし、工場の排煙や廃水により、大気汚染や洞海湾の汚染がひどくなった。その後、企業や住民の努力により、環境は大きく改善された。この経験を生かし、廃棄物の処理など環境産業が発展したため、現在北九州市には、ペットボトルなどをリサイクルする工場が集まったエコタウンが形成されている。

佐賀県

佐賀県と福岡県の県境を流れる筑後川流域には筑紫平野が広がっている。この筑紫平野の佐賀県側を佐賀平野といい、古くから稲作がさかんに行われている。佐賀平野には、クリークとよばれる水路が張りめぐらされており、独特の水田風景が広がっている。クリークはかんがいや排水のためにつくられたもので、かつては水上交通路としても利用されていた曲がりくねったクリークをまっすぐにするなど整備が進んで大型機械を導入できるようになったため、効率よく農作業ができるようになった。

有明海に面する南部の日当たりのよい山の斜面では、みかんの栽培がさかんに行われている。とくにビニールハウスを使ったハウスみかんの収穫量は全国一となっている。

佐賀県の水産業

有明海で、のりの養殖がさかん。むつごろうをとるも有名。佐賀県をはじめとする、有明海に面する福岡県、熊本、長崎県では、のりの養殖がさかんである。有明海には、多くの河川が栄養分豊富な土砂を運んでくる。また、潮の流れは、有明海をのりの養殖に適した塩分濃度の海にしている。佐賀県ではほかにも、有明海名物のむつごろう漁が古くから行われている。

佐賀県の伝統

伊万里・有田焼や唐津焼など、伝統ある陶磁器づくりで有名。伊万里・唐津焼に代表されるように、佐賀県では陶磁器の生産がさかんである。この地の陶磁器づくりは、豊臣秀吉の朝鮮侵略のときに、朝鮮から連れ帰った焼き物職人が原料となる陶石を発見したことから始まったとされ、とくに有田町では、町で働く人の多くが陶磁器に関わる仕事に就いており、陶磁器との結びつきが強い。

長崎県

長崎では、温暖な気候を生かし、みかん、びわの栽培がさかんです。産業では、リアス海岸の波がおだやかな湾内で、真珠の養殖がさかんです。

長崎県は、原子爆弾の投下された県です。大平洋戦争末期の1945年8月9日、アメリカ軍によって、長崎市に原子爆弾が投下された。市街地は一瞬にして破壊され、12月末までに約14万人の命が犠牲となった。戦後は、毎年8月9日に、爆心地近くにある平和公園で、平和祈念式典が催されている。

長崎県では、温暖な気候を生かして、みかんの栽培がさかんである。大村湾に面する丘陵地では、段々畑で栽培されるようすを目にすることができる。また、長崎半島の段々畑ではびわの栽培がさかんで、収穫量は全国一である。そのほか、島原半島にある雲仙岳の山ろくでは、一年を通じて、じゃがいもがつくられている。

長崎県の産業

長崎県には島が多く、海岸線の多くは入り組んだリアス岸である。そのため、せまい面積に反して、海岸線の長さは全国第2位である。この海岸線の湾内には天然の良港が多く、波が穏やかなため、養殖漁業(養殖業)が行われている。とくに北松浦半島沿岸などでは真珠の養殖がさかんである。

また、東シナ海には大陸棚が広がり、沖合に暖流の対馬海流が流れる影響で、周辺の海にはさまざまな魚が集まってくる。そのため、長崎県のあじ、さば、ぶりの漁獲量は全国有数で、全国を代表する水産県となっている。

長崎県の工業

長崎市と佐世保市で造船業が発達。半導体産業などの活性化に力を入れる。長崎市と佐世保市の沿岸部は水深が深く、波の影響を受けにくいなど、造船に適した条件を備えている。そのため、両都市では、古くから造船業が発達している。

しかし、近年は韓国や中国が造船の分野でのびてきており、競争がはげしくなっている。そのため、長崎県では、IC(集積回路)などの半導体産業などを誘致して、地域の産業を活性化させようとしている。その影響で、諫早市や大村市などでは工業団地がつくられ、半導体産業が発達してきている。

熊本県

熊本県では、八代平野でい草の栽培。トマトやすいかの栽培もさかんです。また、半導体産業の中心地・熊本県企業の誘致を積極的に行っている県です。

熊本県は、九州地方では鹿児島県と並んで農業がさかんな県である。農業の特色としては、稲作よりも野菜の栽培と畜産がさかんなことがあげられる。野菜の栽培は、熊本平野、八代平野、菊池平野などの平野部で行われており、種類、トマト、すいか、メロン、いちごなど多様である。

八代平野では、たたみ表の原料であるい草の生産もさかんである。い草の生産は、稲作農家が裏作として始めたのをきっかけにさかんになった。生産量は全国の9割以上をしめるが、近年は安い中国産のい草が輸入されているため、生産量は減少傾向にある。

天草諸島や宇土半島などの温暖な海沿いの丘陵地では、県特産品のデコポンをはじめ、みかん、夏みかん、ネーブルなど、かんきつ類の栽培がさかんである。

畜産

畜産は、山間部の山ろくでさかんである。とくに阿蘇山ろくの草千里などの広大な牧草地では、肉牛と乳牛が草をのむのどかな光景を目にすることができる。阿蘇山ろくでは、夏でもすずしい気候をいかして、キャベツをは じめとする高原野菜(高冷地野菜)も栽培されている。

交通と工業

九州地方は、「シリコンアイランド」とよばれるほど、半導体産業がさかんな場所で、日本の半導体生産額の約30%を生産している。その中心となっているのが熊本県である。

熊本県の半導体産業は、1960年代後半に熊本市にIC(集積回路)工場が進出したのをきっかけに発展した。その後、九州自動車道や熊本空港などの交通網が整備されるとともに、その周辺に工場が次々につくられた。熊本県では、半導体産業などのハイテク(先端技術)産業をさらに発展させようと、テクノリサーチパークをはじめとする工業団地をつくり、企業を誘致している。

宮崎県

宮崎県は、温暖な気候を生かした野菜の促成栽培がさかんです。また、かつおの一本釣りとまぐろのはえ縄漁がさかん。工業では、企業城下町の延岡市で化学工業、宮崎市などで食料品工業が発達しています。

宮崎県は、沖合を暖流の黒潮(日本海流)が流れ、冬の北西の季節風は九州山地にさえぎられる。そのため、一年を通じて温暖な気候である。宮崎県では、この気候を生かした野菜の栽培がさかんに行われている。とくに宮崎平野では、ビニールハウスを使った野菜の促成栽培がさかんで、ピーマンときゅうりの収穫量は全国有数である。

また、シラス台地が広がる南西部の小林盆地や都城盆地では、畜産がさかんである。これらの盆地では, 脚, 肉, 乳牛の飼育がさかんである。宮崎平野では、プロイラー(肉用若鶏)の飼育もさかんに行われている。

水産業

宮崎県の中央部の海岸線はなだらかな砂浜地帯となっているため、漁港は少ない。いっぽう、北部と南部の海岸線は複雑に入り組んでいるため天然の良港にめぐまれている。 南部では沖合を流れる黒潮にのってやってくるかつお、まぐろなどが水あげされる。とくにかつおの一本釣りとまぐろのはえ縄漁が有名である。また、北部ではいわし漁がさかんで、塩干しや煮干しなどへの加工も行われている。

宮崎県は九州地方の中でもとくに温暖な地である。日南海岸には、アフリカ原産のフェニックスやソテツ、はまゆうなどの亜熱帯性の植物が立ち並んでおり、南国らしい風景を目にすることができる。最南端の都井岬はソテツの自生地として知られているほか、野生馬のすむ場所としても知られている。

工業

宮崎県の工業の中心地は、延岡市である。延岡市は、1920年代にこの地にアンモニア工場をつくった化学会社とともに発展してきた企業城下町である。現在は化学せんい、工業用樹脂、プラスチックバルブの生産をはじめとする総合的な化学工業が発達している。また、宮崎市、都城市、日向市など農畜産物や水産物の生産地に近い都市では食料品工業が発達している。

愛媛県

愛媛県の瀬戸内海側は、瀬戸内の気候に 属するため全体的に温暖で、降水量は年間を 通じて少ない。この条件がみかんの栽培に適しているため、和歌山県と全国1,2を争うみかんの産地となっている。佐田岬半島や瀬戸内海の島々では、斜面の段々畑でみかんを栽培するようすがよくみられる。みかん以外のかんきつ類の栽培もさかんで、県の特産品であるいよかん、ぽんかん、夏みかん、はっさく、デコポンなど、さまざまな種類のかんきつ類が栽培されている。

近年は、キウイフルーツの栽培もさかんで、収穫量は全国有数である。佐田岬半島以南の海岸線は,複雑に入り組んだリアス海岸が続いている。湾内では、ぶり、まだい、はまち、真珠の養殖がさかんである。とくに、潮の流れが速く、冬でも 水温が高い条件が真珠の養殖に適しているため、真珠の収獲量は全国有数である。

工業の特色

愛媛県は、瀬戸内工業地域に属する四国最大の工業県である。工業都市の多くは原料などの輸送に便利な瀬戸内海 沿岸に集中している。今治市は古くから綿の産地で、綿織物づくりがさかんであった。その技術を生かして、明治時代の中ごろからタオルの生産をはじめ、現在では全国のタ オルの生産額の約6割をしめるほどになった。

新居浜市は、別子銅山を経営する会社とともに発展してきた企業城 下町である。現在は、臨海部に石油化学コンビナートが形成され、県内屈指の工業都市になっている。四国中央市は、古くから手すきの和紙づくりがさかんで、現在は製紙 パルプ工業が発達し、一大工業都市となった。このほか、砥部町の砥部焼 松山市の伊予かすりなど、 伝統産業(伝統工業)も発達している。

広島県

広島県は、地方中枢都市で、中国・四国地方の地方中枢都市として発展しています。また、温暖な瀬戸内で、かんきつ類の栽培や広島湾でかきの養殖がさかんです。

太田川の下流域に広がる広島平野は、典型的な三角州である。この三角州の中に広島市がある。広島市は、現在、中国・四国地方一の人口を有し、地方中枢都市、政令指定都市として発展している。第二次世界大戦前は兵器工場が多く置かれた軍都であったため、第二次世界大戦末期には、アメリカ軍に原子爆弾(原爆)を投下され、20万人をこえる人が犠牲になった。この惨禍を繰り返さぬよう、現在は、平和記念都市として、核兵器廃絶を世界に訴え続けている。

農林水産業

広島県の瀬戸内海側は瀬戸内の気候に属し、冬も比較的温暖である。そのため、瀬戸内海の島々の丘陵地では、みかん、はっさくなどのかんきつ類の栽培がさかんである いっぽう、山間部では、まつたけの収穫がさかんである。

広島湾を中心とする瀬戸内海沿いの湾内では、かきの養殖がさかんである。かきの養殖は古くから行われていたが、1950年代にいかだで養殖する方法が導入されてからは収獲量が飛躍的にのび、現在、収穫量は全国一である。

工業

海運にめぐまれ、瀬戸内工業地域が発達。大手自動車メーカーがある。広島県の瀬戸内海側は海運にめぐまれていたため、古くから工業が発達し、岡山県の水島地区から連なる瀬戸内工業地域の中心地となっている。広島市は、第二次世界大戦後、軍需産業から自動車工業に転換し、今では県内有数の工業出荷額をほこる都市となった。隣の府中町に大手自動車メーカーの本社工場があることから、広島市内には大工場や関連工場が数多くある。県内第2の人口をもつ福山市は、第二次世界大戦後、埋め立てが進んで鉄鋼業が発達した結果、県内有数の工業都市となった。そのほか、尾道市、呉市などでは、古くから造船業が行われている。

観光業

広島県には、世界遺産(文化遺産)に登録されている場所が2つある。1つは、原子爆弾で破壊された姿がそのまま残る原爆ドーム(旧広島県産業奨励館)で、原子爆弾のすさまじさを知ることができる。もう1つは、瀬戸内海に浮かぶ厳島(安芸の宮島)にある平家由来の厳島神社で、満潮時に海面に浮かび上がる鳥居の姿が美しく、松島 (宮城県)、天橋立(京都府)と並んで、日本三景に数えられている。これらの世界遺産をみるために毎年多くの観光客が訪れている。

三重県

三重県は、中京工業地帯に属し、工業がさかんであり。リアス海岸が発達した志摩半島の英虞湾で、真珠の養殖もさかんです。

三重県は近畿地方に属するが、三重県北部は愛知県の名古屋市との結びつきが強く、中京工業地帯にふくまれる。四日市市は、石油化学コンビナートが広がり、一大工業地域になっている。鈴鹿市と亀山市には、大手オートバイ・自動車会社の工場があり、輸送用機器の生産がさかんである。また、亀山市には 近年、大手電機メーカーの工場も進出し、液晶テレビやパソコン関連製品の生産もさかんである。このように、北部の産業の中心は工業だが、鈴鹿山脈の丘陵地では茶がさかんに栽培されている。三重県でつくられる茶は、伊勢素として知られている。

水産業

太平洋に突き出ている志摩半島は、複雑に入り組んだリアス海岸が続いている。志摩半島にある英虞湾は、日本で初めて真珠の養殖に成功した場所で、日本有数の真珠の養殖地である。また、志摩半島は海女漁でも有名である。海女漁とは、海女とよばれる女性が素もぐりによって、あわび、さざえなどをとる漁である。海女漁は以前ほど行われることはなくなったが、現在でも3から9月ころに、海に潜る海女たちの姿をみることができる。

気候と産業

温暖な沿岸部でみかんの栽培、雨の多い尾鷲周辺で林業がさかん。南部は沖合を流れる黒潮(日本海流)の影響で、温暖な気候である。そのため、沿岸部の丘陵地帯では、温暖な気候に適したみかんがさかんに栽培されている。紀伊山地のふもとにある大台ケ原山周辺は、日本有数の 降水量が多い地域で、森林がよく育つため林業がさかんである。とくに、ひのきは良質な木材として有名である。

観光業

三重県には、天皇家ゆかりの伊勢神宮があり、江戸時代には各地から団体でお参りに訪れる。「伊勢参り」が、庶民の間で流行していた。現在もその賑わいは衰えず、多くの参拝者が訪れている。また、伊賀市の上野地区は、伊賀流忍者の里として知られているほか、熊野古道と周辺の寺社は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産(文化遺産)に登録されている。

愛知県

愛知県の用水を生かし、渥美半島では園芸農業が発達です。また、全国一の工業県で、豊田市の自動車工業は世界をリードしています。

愛知県は、知多半島と渥美半島が三河湾を取り囲んでいる。この2つの半島は、かつては水不足になやまされていたが、愛知用水と豊川用水がつくられてからは、生活用水や農業用水、工業用水を確保できるようになり、産業が発達した。

用水路

愛知県には、3つの主要な用水路がある。知多半島に引かれいるのが愛知用水で、かつては農業用水として使われることが多かったが、現在は工業用水や生活用水として使われることが多い。岡崎平野に引かれているのが明治用水、渥美半島に引かれているのが豊川用水で、ともに農業用水として使われている。

農業

渥美半島では園芸農業がさかんで、キャベツ、はくさい、温室メロン、花などの栽培がさかんである。なかでも、電照菊の栽培は有名である。

  • 電照菊…電気の光をあてることによって開花時期を遅らせて出荷する菊のことで、ほかの産地と出荷時期をずらすことによって高値で取り引きされている。

農作物は、名古屋市をはじめとする県内の大消費地に輸送されるほか、東名高速道路や名神高速道路を使って、関東地方や関西地方の大都市にも輸送されている。

工業

愛知県は中京工業地帯の中心地で、全国一の工業出荷額をあげている。その中心となっているのが、豊田市の自動車工業である。豊田市は、1930年代につくられた自動車会社とともに発展してきた企業城下町である。この自動車会社は、現在は世界有数の自動車会社となり、豊田市民の多くはこの会社に関わる仕事をしている。愛知県ではほかに東海市の鉄鋼業などの重化学工業が発達している。

愛知県では重化学工業だけでなく、軽工業も発達している。とくに有名なのが、瀬戸市の瀬戸焼である。陶磁器全般を「せともの」というように、瀬戸市は全国を代表する陶磁器づくりの産地である。近年、瀬戸市では、ファインセラミックスの製品など、先端技術の導入も進めている。このほか、一宮市では奈良時代の織物づくりから発展した毛織物の生産がさかんである。

中部国際空港

2005年、愛知県の瀬戸市を中心とする地域で、日本国際博覧会(愛知万博)が開催された。これと合わせるように、2005年に中部国際空港(セントレア)が開港した。中部国際空港は、常滑市沖の伊勢湾海上につくられた人工島にある空港で、24時間発着可能な、本格的な国際空港の1つである。

茨城県

千葉県との県境には、流域面積が日本最大の利根川が流れ、下流域には水郷とよばれる低湿地が広がっている。この地域は水にめぐまれているため、関東地方を代表する稲作地帯となっており、早場米の産地としても有名である。また,、東京をはじめとする大消費地に近いため、近郊農業もさかんで、メロン、はくさい、レタスなど、さまざまな野菜がつくられている。

茨城県の工業

日立市は企業城下町。茨城県の工業の中心地は、鹿島灘沿いの鹿嶋市を中心に広がる鹿島臨海工業地域である。この地域は、かつては砂浜が広がるだけの海岸だったが、1960年代に掘り込み式の人工の港がつくられ、製鉄所や石油化学コンビナートが建設された。以後、鉄鋼業と石油化学工業を中心に発展し、鹿島臨海工業地域とよばれる一大工業地域へと成長した。

日立市は世界的な電気機器メーカーの企業城下町である。かつてこの地は銅鉱石を産出する鉱業都市であった。しかし、大手電気機器メーカーの本拠地となってから、電気機械工業が工業の中心となった。今では、日立市民の多くが、この会社に関わる仕事に従事している。

首都東京とのつながり

南部は東京のベッドタウン。つくばエクスプレスでより身近に。茨城県は東京とのつながりが深い県である。茨城県の南部は東京への通勤・通学圏内にある。そのため、取手市や土浦市、つくば市は、東京のベッドタウンの役割をもっている。つくば市には1970年代に東京の大学や政府の研究機関が移転してきて、筑波研究学園都市が形成された。2005年には、つくば市と東京(秋葉原)との間につくばエクスプレスが開業し、東京との行き来がさらに便利になった。

新潟

新潟県は、豪雪に見舞われるが、スキー客など観光客が多いです。また、日本有数の米どころで、魚沼産のコシヒカリが有名です。そして、数少ない産油県であり、米を原料とした菓子や清酒づくりも行っている県です。

新潟県は日本海側の気候に属するため、冬は積雪量が多い。とくに内陸部は豪雪に見舞われ、雪かきや雪下ろしなどの重労働が人々の負担となる。そのいっぽうで、スキー場が多いため、たくさんのスキー客が訪れるという恩恵も受けている。上越新幹線と関越自動車道が開通してからは、首都圏からのスキー客が増えた。

自然と農業

新潟県には、日本最長の信濃川が流れ、阿賀野川とともに越後平野を形成している。この越後平野を中心とする県内の平野部では稲作がたいへんさかんで、米の収穫量は全国1,2を争うほどである。とくに魚沼市と南魚沼市周辺は昼と夜の気温差の大きさや、土壌の良さにめぐまれているため、この地域でつくられる魚沼産コシヒカリは、日本で最もおいしい米の一つとの評価を得ている。
確認高校入試やテストに出る「世界の地形(山脈・川など)」のポイント・練習問題

このように稲作がさかんな新潟県だが、冬は豪雪に見舞われて裏作ができないため、畑作はあまりさかんではない。そんななか、新潟市の新津地区では、新潟県の県花となっているチューリップの球根づくりがさかんに行われている。

鉱工業

天然資源にめぐまれない日本にあって、新潟県は原油と天然ガスを産出する数少ない県である。原油と天然ガスの 生産量は全国一だが、生産量自体は少ない。

工業は、米菓子や切り餅、清酒といった米を原料とした。米どころならではの食料品づくりがさかんである。ほかにも、鍛治の技術から発展した態市の金属洋食器づくりや、三条市の金物づくりも新潟県を代表する工業である。

青森県

青森県は、津軽平野で冷涼な気候を生かした、りんごの栽培がさかんです。また、陸奥湾で、ほたて貝の養殖、八戸港は全国有数の漁港がさかんです。

青森県は本州の最北端に位置するため、冷涼な気候である。この冷涼な気候はりんごの栽培に適しており、青森県は日本一のりんごの産地となっている。栽培の中心は岩木川沿いに広がる津軽平野で、岩木山ろくには、りんご畑が広がっている。りんごの栽培は手間がかかるため、近年は実に袋をかけない無袋栽培やわい化(木の丈を低くすること)などを進め、作業の手間をはぶくくふうをしている。
確認高校入試・社会によく出る「日本の農業・農作物ランキング」まとめ・練習問題

稲作

稲作は岩木川の下流域などで行われている。しかし、水田の面積は東北地方で最もせまい。また、やませが吹くと、夏でも20度くらいにしかならないことがあり、冷害(農作物が育たない被害)がおこることがある。そのため、米の収穫量は東北地方の中では最も少ない。

東北地方の太平洋側…夏はやませの影響で気温が低くなり、冷害が発生することがある。冬は積雪量が少ない。

東部の三本木原は、かつては水不足になやまされていた。 これを改善するために、江戸時代の終わりごろから奥入瀬川とその支流から水を引いてくる工事が進められた。この事業はその後も受け継がれて1955年に完成し、今では三本木原は、にんにく、長いもをはじめとする畑作がさかんな、青森県を代表する農業地域になった。

水産業の特色

青森県は太平洋と日本海に面する県である。下北半島と 津軽半島に囲まれるように陸奥湾があり,県の形はかぶと の形に似ている。陸奥湾は海底が浅く、暖流の対馬海流が流れこんできて水温が高いため、養殖漁業(養殖業)に適している。とくに、ほたて貝の養殖がさかんで、収穫量は全国1,2を争うほどである。また、八戸市には、全国有数の漁獲量をほこる八戸港がある。八戸港はいか類の水あげが多いのが特徴で、港周辺には水産物を加工する工場が数多くある。
確認中学地理の「日本の農業・林業・漁業」のまとめ・練習問題

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク



トップへ戻る