中学地理の「オセアニア(オーストラリアなど)」についての総まとめについてです。オセアニアはオーストラリア大陸やニュージーランドと多くの島からなります。それでは、中学地理の「オセアニア(オーストラリアなど)」についての総まとめをみていきましょう。最後には、練習問題がついているので、そこまでしっかりやりとげましょう。日本とは季節が逆であること、日本との貿易関係などをおさえておきましょう。
オセアニア州の概要
- 区分…オーストリア大陸、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシア。
- 自然…ミクロネシア、ポリネシアのほとんどがサンゴ礁や火山島。火山や地震が多い。太平洋のほとんどの島は熱帯。温暖化による海面の上昇で水没する危険のある島がある。
- 歴史…オーストラリアとニュージーランドはイギリスの植民地から独立。
- 民族…オーストラリアの先住民アボリジニ。ニュージーランドの先住民はマオリ。現在は多くの民族が共有し尊重し合う多文化社会となっている。
オーストラリア州の気候
- 自然…オーストリア大陸とタスマニア島からなり、面積は日本の約20倍。東部にグレートディバイディング山脈、中央部にグレートアーテジアン(大鑽井)盆地。中央部から西部にかけては、グレートビクトリア砂漠などの砂漠が広がる。
- 気候…東部と南西部の温帯、北部の熱帯を除き、国分の約4分の3を乾燥帯が占めている。オーストラリアは、日本のほぼ真南に位置の南半球にあるため季節は逆。
オーストラリアの農業
- 牧羊…降水量が少ない地域。堀り抜き井戸を利用。
- 牧牛…比較的降水量が多い地域。
- 酪農…温暖湿潤気候で人口が多い南東部。
- 小麦と羊を組み合わせた農業…降水量の多い地域。
- さとうきび…高温多雨の北東部の海岸地域。オーストラリア自然環境に合わせて農牧業を行っている。
オーストラリアの鉱業
- 鉱業の特色…鉱床が地表の近くにあるため露天掘り。
- 石炭…グレートディバイディング山脈の東側で多く産出。
- 鉄鉱石…西部のビルバラ地区とその周辺で産出。
- ボーキサイト…南西部と北部で算出。
- 鉛・亜鉛・銅…主に内陸部で算出
日本は石炭・鉄鉱石をオーストラリアから最も多く輸入。
オセアニアの発展
オーストラリアでは、肉牛や羊の飼育がさかんです。比較的降水量の多い南東部では肉牛が肥育場 (フィードロット)で飼育され、乾燥した内陸部では放牧で飼育されています。オーストラリア産の牛肉は「オージービーフ」とよばれ、小麦とともに主要な輸出品となっています。ニュージーランドでは、乳牛や羊の飼育がさかんで、乳製品や羊肉が重要な輸出品となっています。
オセアニア州は南半球にあるため、季節が北半球と逆です。このことを生かし、北半球で作物の流通量が少なくなる時期(端境期)に合わせ、オーストラリアではアスパラガスやぶどう、ニュージーランドではかぼちゃなどを栽培し、日本などへ輸出しています。
オーストラリアは鉱産資源に恵まれています。鉄鉱石は北西部,石炭は北東部・南東部で主に採掘されています。そのほか、ボーキサイト(アルミニウムの原料) や金なども各地で採掘されています。オーストラリアは、輸出相手国の企業と協力して鉱産資源の開発を進めてきました。 鉄鉱石の産地である、北西部のピルバラ地区がその代表例です。
オーストラリアやニュージーランドの最大の貿易相手国は、かつてはイギリスでした。近年は、ヨーロッパ州より距離が近いアジ ア州の国々との貿易が増え、中国や日本などが貿易相手先の上位となっています。
オーストラリアは、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などによって、アジア諸国との経済協力を進めています。
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