刺激と反応についてまとめています。特に反射については確実に理解しておきましょう。
刺激と反応のポイント
「熱いものにふれて思わず手を引っ込めた」という反応では、「手を引っ込めろ」という命令は、脳からでなく、せきずいから出るため、反応までの経路が短いです。このため、短時間で反応が起こるので、危険から身を守るうえで都合がいい。このとき、「熱い」という感覚は、後から生じます。
- 刺激…外から生物に加えられる物理的、化学作用のこと。
- 反応…刺激を受けた時、生物が行動を起こすこと。
反応の経路
刺激→皮ふ(感覚器官)→感覚神経→せきずい→運動神経→筋肉→反応
意識的な行動と反射
- 大脳を中枢とする反応…大脳による思考や判断がともなう意識的な反応。(例)本を読を読む、字を書く。
- 大脳以外を中枢とする反応…せき髄や延髄などで処理される無意識の反応で、特に反射という。(例)熱いものに手をふれると、思わず手を引っ込める。
せき髄反射の特徴
- 大脳へ行かずに反応するので、反応時間が速い。
- 「刺激→感覚器官→感覚神経→せきずい→脳(おくれて意識される)→せきずい→運動神経→筋肉→反応」の順に伝わります。
動物の運動
運動をするときは、骨格と筋肉がはたらきます。
- ヒトのうでの曲げ伸ばし…骨の両側についている1対の筋肉をゆるめたりちぢめたりして行う。うでを曲げるときは、屈筋がちぢみ、伸筋がゆるみます。伸ばすときはその逆です。
反射と条件反射
- 反射…からだを守り、生きていくためのどうしてもなくてはならないからだの反応のしくみで、生まれつき、神経の中に、反応のしくみができている。反射は大脳に関係なくおこる。
- 条件反射…条件反射をおこさせる刺激と、その反射に無関係な刺激(条件刺激)の2つを同時にくり返し与えていると、条件刺激だけで反射がおこる。
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