中3理科の「硫酸と水酸化バリウムの中和反応実験」ポイント・練習問題についてまとめています。中和の実験の問題では、塩酸と水酸化ナトリウムの中和の実験の方が、問題の出題としては和依頼が高いですが、硫酸と水酸化バリウムの中和も出題されることもあります。しっかり、学習していきましょう。それでは、中3理科の「硫酸と水酸化バリウムの中和反応実験」ポイント・練習問題です。
硫酸と水酸化バリウムの中和
- 硫酸+水酸化バリウム水溶液→水+硫酸バリウム
(H2SO4+Ba(OH)2→2H2O+BaSO4)
- バリウムイオン(Ba2+)は2価の陽イオンと硫酸イオン(SO42-)は2価の陰イオン とイオンは2価であること
- 硫酸バリウム(BaSO4)はイオンにならず、水に溶けないで白い沈殿として残る。
- 硫酸バリウムは非電解質なので、混ぜ合わせた液が中性になった時(完全中和)、電流を通さない。=イオンがまったく存在しない状態になっている。
硫酸と水酸化バリウムの中和の練習問題
ビーカーの中にうすい硫酸が溶けている。そこに、少しずつ水酸化バリウムをずっと加えていくとき、ビーカー内の①水素イオン、②水酸化物イオン、③ビーカー内のイオンのそれぞれのイオンの数の増減の様子のグラフをそれぞれ選べ。
<グラフ>
硫酸と水酸化バリウムの中和の練習問題解答
①水素イオン=ア
②水酸化物イオン=エ
③ビーカー内のイオン=ウ
硫酸と水酸化バリウムの中和の練習問題解説
水素イオンの数:硫酸イオンの数=2:1 バリウムイオンの数:水酸化物イオンの数=1:2ということを頭に置いて、うすい硫酸に少しずつ水酸化バリウムを加えていく場合
最初にあるのは、うすい硫酸なので、水素イオンと硫酸イオン
手順1 水酸化バリウムを少し加える
水酸化物イオンが水素イオンと結びついて水になる。(水素イオンが減少、水酸化物イオンは0)
バリウムイオンは硫酸イオンと結びついて硫酸バリウムになる。(硫酸イオンが減少、バリウムイオンは0)
手順2 水酸化バリウムを適量加えたところで中性
硫酸バリウムと水だけになる。(硫酸バリウムはイオンにならず、白い沈殿として残る。イオンの状態のものはない。)
手順3 さらに水酸化バリウムを加えていくと、アルカリ性
バリウムイオンと水酸化物イオンが反応できずに増える。(水酸化物イオンの数はバリウムイオンの数の2倍の割合で増える。)
以上が、中3理科の「硫酸と水酸化バリウムの中和反応実験」ポイント・練習問題となります。
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