中学理科「電子てんびんの使い方」についてまとめています。
電子てんびん
電子てんびんは、
- 重さがわからないものの質量をはかるとき
- ものの必要なぶんだけを取り出したいとき
以上のようなときに、使います。いわゆる「上皿てんびん」に比べて、「電子てんびん」の方が操作がしやすく、正確に質量を測ることができます。
電子てんびんのしくみ
電子てんびんの中には、ものをのせると動く棹(さお)と、磁石と、電流が流れると電磁石になるコイルがあります。物を乗せると、磁石とコイルのはたらきで電流が変化します。
電子てんびんの使い方
水平な台の上に置き、電源スイッチを入れて、表示の数字を0にしておく。(容器や薬包紙をのせたうえで0にすることを忘れずに)
はかり方
- はかりたいものを皿にのせ、表示の数字を読む。
- 必要な質量をはかりとる場合は、薬包紙をのせてから、必要な質量になるように、はかりたいものをのせていく。
注意点
- 精密機械なので、落とさないように両手で持ち、乱暴に置くなど衝撃を与えない。
- 測定できる限度以上の物体をのせない。
- 以後、正確に質量が測定できるように、適温適湿の場所で保管する。
ばねばかりとてんびんの違い
ばねはかりにのせた物体に重力がはたらくことでばねがのびたり縮んだりします。その「のび」や「ちぢみ」を目盛りにかえて読み取るので、質量ではなくて「重さ」を測定する器具です。一方で、てんびんは、あらかじめ質量を測定しておいた分銅とつりあわせることで物体の質量を測定するものです。質量を測定しておいた分銅とのつりあいで数値を求めるので、重さではなくて質量を測定していることになります。
- ばねばかり…重さ
- てんびん…質量
重さと質量の違い
- 重さ…物体にはたらく重力のことで、場所によって変わる。ばねばかりを使用。単位はNです。
- 質量…物体の分量のことで、場所が変わっても変化しない。上皿てんびんではかる。単位はkg,gを使います。
以上が、中学理科「電子てんびんの使い方」となります。
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