高校入試対策理科「作図問題でよく出る問題」です。
高校入試の理科では、作図問題が頻出し、正確な図を描く力が求められます。光の反射や屈折、電流の流れ方、力のつり合いなど、さまざまな分野で作図が必要となるため、しっかりと対策しておくことが重要です。本記事では、入試でよく出題される作図問題のパターンを紹介し、正確に描くためのコツや練習方法を解説します。作図が苦手な方でも得点源にできるよう、ポイントを押さえて対策していきましょう!
中学理科の作図問題(高校入試対策理科)
(1)次の図は、植物の葉の裏側を顕微鏡で観察したものである。蒸散にかかわる気孔という部分はどこか。ぬりつぶしなさい。
(2)エンドウは、双子葉類のなかまである。エンドウの根を双子葉類の特徴がわかるように、次の図にかきなさい。
(3)次の図は、弦の音をコンピュータで調べた波形である。この音よりも高くて小さい音が示す波形を、図にかき入れなさい。
(4)次の図は、質量200gのおもりを糸でつり下げたようすを示したものである。おもりにはたらく重力を、力の矢印で表しなさい。ただし、質量100gの物体にはたらく重力の大きさを1N、図の方眼の1目盛りを0.5N とする。
(5)図は暗い部屋にいるときのヒトの目の模式図で、点線の部分はひとみを表している。明るい部屋に入ったときのひとみの大きさはどのようになるか。図に実線で書きなさい。
(6)次の図は、水の電気分解のようすをモデルを使って表そうとしたものである。図の水分子がすべて分解されたとして、陰極と陽極から発生する気体の分子モデルをA、Bにかきなさい。
(7)銀原子を●、酸素原子を○のモデルで表すとき、酸化銀の分解を表すとどのようになるか。次の図の空欄にあてはまるモデルをかき入れなさい。
(8)風向が南東、風力が2、天気がくもりを表す記号を、次の図にかき入れなさい。
(9)冬には大陸から日本海側に向かって季節風がふくことを確かめるため、50°Cにした岩石と水を、次の図のような20°Cの箱に入れ、中央に火のついた線香を置いたところ、線香のけむりが箱の中を循環した。循環のようすを矢印で表しなさい。
(10)次の図は、塩化銅が水にとけて電離したようすを、銅イオン●を、塩化物イオンを○として、モデルで示そうとしたものである。図に塩化物イオンをかき入れなさい。
(11)次の図は、糸でつるしたおもりにはたらく重力を力の矢印で示したものである。この重力とつり合う力を、図にかき入れなさい。
(12)次の図は、地球と太陽の位置関係と、月の公転軌道を示したものである。月食が起こるときの月の位置に○をかきなさい。
(13)次の図は、自然界において炭素をふくむ物質が循環するようすを模式的に示したものであるが、炭素の流れを表す矢印が 2本たりない。この矢印を2本かき加えて図を完成させなさい。
中学理科の作図問題の解答・解説(高校入試対策理科)
(1)解答
気孔とは、2個の孔辺細胞に囲まれたすきまである。
(2)解答
エンドウのように、子葉が2枚の双子葉類は、主根と側根からなる根をもつ。一方、子葉が1枚の単子葉類は、ひげ根をもつ。
(3)解答
音の高さは波の間隔、音の大きさは波の高さから読みとることができる。音が高いほど波の間隔がせまくなり、音が小さい ほど波の高さが低くなる。解答は1つの例であり、この条件を満たしていれば、正解となる。
(4)解答
矢印の長さは、方眼の何目盛りになるかを考える。 重力の作用点はどこにかくのだろうか。質量200g のおもりにはたらく重力は、200÷100=2N 。方眼の1目盛りは0.5N を示すので、2÷0.5=4。目盛りの矢印を、おもりの中心から下方向にかく。
(5)解答
ひとみの大きさは周囲の明るさによって変わる。暗いところでは、たくさんの光を取り入れる必要がある。
(6)解答
化学変化の前後で、原子の種類と数はかわらない。左側の○○は水分子なので、○が水素、●が酸素を表す。水を電気分解すると、陰極から水素、陽極から酸素が発生する。水素や酸素は、原子が2個結びついて分子として存在する。
(7)解答
分子をつくる物質とつくらない物質がある。
(8)解答
風向は、どちらからふいてくるかを矢ばねの向きで表し、風力は、矢ばねの数で表す。
(9)解答
水は岩石よりも冷めにくいので、図の装置では岩石が先に温度が下がり、水の温度のほうが高くなる。この場合と同じように、冬では岩石 (大陸) よりも水 (海)のほうがあたたかいので、水付近の空気の密度が小さくなって上昇気流が生じ、この付近の気圧が低くなる。このため、表面では岩石から水に向かって空気の移動が起こり、上空では逆の向きに空気が移動する。このように、冬では大陸から日本海側に向かって季節風が生じる。
(10)解答
塩化銅水溶液中の銅イオンと塩化物イオンの数の比は、1:2となるため、塩化物イオンを銅イオンの2倍の4個かく。
(11)解答
重力とつり合う力は糸がおもりを引く力である。図のおもりにはたらく重力とつり合う力は、糸がおもりを引く力である。 つり合う2力は、大きさが同じで、向きが反対なので、糸とおもりが接するところを作用点とし、3目盛りの矢印を上方向にかく。
(12)解答
月食は、太陽-地球-月の順に一直線上に並ぶ。
(13)解答
図は、生産者 (植物) が光合成をするときに大気中から二酸化炭素をとり入れる矢印がたりない。また、分解者(菌類・細菌類など) が呼吸をするときに大気 中に二酸化炭素を出す矢印がたりない。
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