高校入試作文・小論文「親友(心の友)を作るために大事なこと」についての解答例です。
「物理的な出会い」とは通りいっぺんの会話を交わす関係で「仲良しクラブ」をするだけの出会いだ。自分の信念や野心、本心を語らないため真のコミュニケーションは生まれず友人関係までには発展しない。対して「化学的な出会い」とは互いの心が関わり、無意識の内に探し求める人との出会いのことを指す。この出会いで得た友人とは互いに相手の信条を尊重しているため、「心の友」とも呼べる、自分の中の最大の財産になる。
と筆者は述べているが、筆者の述べる「心の友」を作っていくためにどの様にしていったらよいか、600字以内で記述しなさい。
親友(心の友)を作るために大事なこと
(主張・意見)
筆者が述べているように「心の友」を作るきっかけとなる「化学的な出会い」を生み出すには自分を持つことが必要不可欠となる。「心の友」を作る上では自分を隠さないことが必要だと私は考える。
(根拠)
私は考えたことをそのまま口に出してしまう癖がある。そのため言った後に後悔をすることが多かった。そこでその欠点を友人の前では隠して相手を嫌な気持ちにさせないようにしていた。しかし自分の中での後悔は無くなった反面、友人との間に距離を感じるようになった。自分自身も本当の自分を隠すことに疲れていたようで、ある時友人の前でうっかり思ったことを口に出してしまった。今までとの性格の違いに嫌われてしまうかと思っていたが、友人は笑って私を受け入れてくれた。それからは本当の自分で接することができるようになり、友人の知らない一面を見られるようになった。今ではその友人は親友とも言える存在になっている。
(展開)
本当の自分を出すことは勇気がいるし、嫌われることがあるかもしれない。だがその自分を好いてくれる人に出会うきっかけにもなるかもしれない。全員と仲良くすることはほぼ不可能であり、自分とは合わない人も必ずいるのだから皆に好かれる必要はない。それを前提に置くと、自ら本性を隠し「心の友」をつくる機会を自ら逃すのは惜しいことだと思えるようになった。
(まとめ・展望)
これからは自然体での私で多くの人と関わって、「心の友」と呼べる存在を見つけていこうと思う。
ワンポイントアドバイス
まとめでは、これも一般的にはなりますが、最初の主張のキーワードを再度入れるとしっくりくることが多いです。なので、今回の最後のまとめは、「これからは、自分を隠さず自然体での私で多くの人と関わって、「心の友」と呼べる存在を見つけていこうと思う。」としてもよかったです。
【添削➊】
(原文)△そのため言った後に後悔をすることが多かった。
(修正)〇そのため発言した後に後悔をすることが多々あった。
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