中2理科の「酸化マグネシウム・酸化鉄の燃焼実験」についてまとめています。燃焼とは、熱や光を出しながら激しく酸化することです。それでは、中2理科の「酸化マグネシウム・酸化鉄の燃焼実験」のポイント・練習問題をみていきましょう。
酸化マグネシウムと酸化鉄の燃焼実験のポイント
酸化マグネシウム
マグネシウムリボンを空気中で燃焼させると、白色の酸化マグネシウムができます。加熱していないマグネシウムリボンをうすい塩酸を入れると水素が発生しますが、酸化マグネシウムをうすい塩酸にいれても気体は発生しません。
●化学反応式
- マグネシウム+酸素→酸化マグネシウム
2Mg+O2→2MgO
酸化鉄
スチールウール(鉄)を空気中で燃焼させると、黒色の酸化鉄ができます。燃焼後にできた酸化鉄の質量は、化合した酸素の分だけ燃焼前のスチールウールの質量よりも大きくなります。加熱していないスチールウール(鉄)をうすい塩酸に入れると水素が発生しますが、酸化鉄をうすい塩酸にいれても気体は発生しません。
実験前後の変化
加熱前 | 加熱後 | |
物質 | 鉄 | 酸化鉄 |
色 | 銀白色 | 黒色 |
電流 | 流れる | 流れない |
もむと | 弾力がある | ぼろぼろくずれる |
うすい塩酸 | 水素発生 | 変化しない |
【対策問題】燃焼の定期テスト
空気中で金属を加熱するとどうなるかを調べるために、マグネシウムリボンとスチールウール(鉄)を用いて実験を行った。文章(実験経過)を読み、次の問いに答えよ。
<手順>
- マグネシウムリボンをピンセットではさんでガスバーナーの炎に入れ、火がついたことを確認したあと、ガスバーナーの炎から話してステンレス皿の中で完全に燃やし、燃焼後にできた物質を物質Pとします。
- 電子でんびんにアルミニウムはくでつくったさらにのせ、スチールウール(鉄)を1.0gはかりとってうす広げ、スチールウール(鉄)に火をつけて完全に燃やし、燃焼後にできた物質を物質Qとします。
- 部室PとQが冷めてから、それぞれの表面のようすを調べます。
- 電子でんびんで物質のQの質量をはかり、熱量前のスチールウール(鉄)の質量を比べます。
- うすい塩酸をいれた試験管を4本用意し、加熱していないマグネシウムリボン、物質P、スチールウール(鉄)、物質Qをそれぞれ入れたときのようすを調べます。
<結果>
- マグネシウムリボンとスチールウール(鉄)をそれぞれ加熱すると、どちらも熱と( ア )を出して燃えた。
- 物質Pは白色、物質Qは黒色で、どちらも金属光沢がなくなっていた。
- 電子てんびんで物質Qの質量をはかると( イ )、
- 加熱していないマグネシウムリボン、物質P、スチールウール(鉄)、物質Qをうすい塩酸にいれたとき、気体が発生するものと、気体が発生しないものとがあった。
<考察>
- マグネシウムやスチールウール(鉄)は、加熱により別の物質に変化したことがわかった。
問1 次のア~エのうち、電子てんびんの使い方として適切でないものを1つ選びなさい。
ア 水平な台の上に置いて使う。
イ はかるものをのせてから、表示の数字を0にする。
ウ 粉末の資料を質量をはかりとるときは、試料を薬包紙の上にのせる。
エ 液体の質量をはかるときは、液体を容器に入れてはかる。
問2 文中の(ア)にあてはまる語句を漢字で書け。
問3 文中の(イ)にあてはまる、物質Qの質量について正しく述べたものを、次のア~ウより1つ選び答えよ。
ア 1.0gより大ききなっていた。
イ 1.0gより小さくなっていた。
ウ 1.0gのままであった。
問4 下線部で気体が発生したのは、うすい塩酸にどの物質を入れたものか。次のア~エよりすべて選べ。
ア 加熱していないマグネシウムリボン
イ 物質P
ウ 加熱していないスチールウール
エ 物質Q
【解答】燃焼の定期テスト
- イ
- 光
- ア
- ア、ウ
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