中学国語「小説の登場人物や作者の心情の捉え方」です。
小説の読解の仕方
心情とは、気持ち。心の中で思ったことであり、小説などの文学的文章では、主に、登場人物や作者の心情(=気持ち)を指します。
場面における、心情の位置づけ
登場人物の心情は、出来事や事件を原因として生まれ、表情やしぐさ、態度、行動、会話などに表れます。
<例>
大好きな田舎の祖母が遊びに来る日になった。(出来事)
↓
久しぶりに会うので楽しみ(心情)
↓
今日は、授業が終わって、一目散に帰宅した。
↓
祖母を見ると、思わずニコニコしてしまった。(心情の表れ)
心情がそのまま書かれている部分
「~思った」「~感じた」などの表現に注目します。(例)私は、うれしいと思った。
表情、しぐさ、会話などから読み取る
- 表情 目を大きく見開いた。(おどろき)
- しぐさ 軽やかな足どり(うれしい)
- 態度 彼はもじもじしていた(はずかしい)
- 行動 みんなで笑いあった(喜び)
- 会話 「ほっとした」とつぶやいた。(安心)
など
情景から読みとる
情景は、登場人物の心情と深く関わっているので、情景描写に着目することも、心情をとらえやすくなります。
(例)灰色の雲もどんよりとのしかかってくるように重かった。
→ 情景から、すっきりしない重苦しい心情が想像できます。
コメント