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中学国語「伊曽保物語のテストでよく出る問題」定期テスト・高校入試対応

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中学国語「伊曽保物語のテストでよく出る問題」定期テスト・高校入試対応です。「伊曽保物語」は、日本最古の小説とも言われ、古典文学を学ぶうえで重要な作品の一つです。この物語は、貴族社会を背景にした人間ドラマや、恋愛の機微が描かれています。定期テストや高校入試でもよく出題されるので、しっかりと押さえておきたいポイントがたくさんあります。

この記事では、「伊曽保物語」の中で特にテストに出やすい部分をピックアップし、ポイントごとに解説します。効果的な復習をして、古典の理解を深め、テストでの得点アップを目指しましょう!

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伊曽保物語の対策問題

【問題】次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

ある時、しゃんと旅行におもむかせ給ふに、下人どもに荷物をあて割り当てるアおこなふ。われもわれもと( a )き荷物をあら そひ取りて、これをもつ。ここに食物を入れたるものありけり。その( b )きにおそれて、これを持つ者なし。「さらば」とて、いそほ①辞するにおよばず、「なに事も殿の御奉公ならば」とて、②これを待つ。その日の重荷、「いそほに過ぎたる者なし」と皆人イいひけり。日数経て行くほどに、この食物をつねに用ゆ。かるがゆゑに日に添へて( c )くなりけり。果てには、いと( d )き荷物持ちてけり。「③あつぱれ賢き心宛かな」とて、 ④そねみ給ふ人々ありけり。(『伊曾保物語』による。)

(注1)しゃんと…人名。
(注2)下人…奉公人。
(注3)いそほ…人名。

問一 下線部ア「おこなふ」・イ「いひけり」を現代仮名遣いに直しなさい。

問二 空欄a~dには、「軽」あるいは「重」のいずれかが入ります。あてはまる一字をそれぞれ書きなさい。

問三 下線部①「辞するにおよばず」・④「そねみ給ふ」の現代語訳として最も適当なものを次の中からそれぞれ選び、 記号で答えなさい。

① 「辞するにおよばず」
ア ことわるつもりが
イ ことわるまでもなく
ウ ことわりが言えず
エ ことわれそうにもなく

④「そねみ給ふ」
ア うらやんで憎く思いなさる
イ 物足りずつまらなく思いなさる
ウ 優雅で素晴らしいと思いなさる
エ 思慮深く立派だと思いなさる

問四 下線部② 「これ」が指すものを本文中から十字以内で抜き出しなさい。

問五 下線部③「あつぱれ賢き心宛かな」とは、どのようなところを「賢き心宛」だといっているのですか。 最も適当なものを次の中から選び、記号で答えなさい。

ア 心が清く行いが正しく、後ろめたいことがないところ。
イ 将来どうなるかを前もって見抜く見識があったところ。
ウ 社会や目上の人に、利害を考えず尽くすところ。
エ 思い立ったら、志を変えず最後まで貫くところ。

問六 次の文の空欄A~Dに当てはまる語を後の語群から選び、数字で答えなさい。

「伊曽保物語」は、古代ギリシャの寓話集「( A )」を翻訳したのです。役者は分かっていません。もともとは、( B )時代末期の話し言葉をもとに( C )で書かれたもので、おもにキリスト教の宣教師が日本語を学習するための( D )として使われていたようです。
「竹取物語」は、( E )時代に作られた、今に伝わる、( F )で最も古い物語です。作者は分かっていませんが、教養のある( G )が当時よく知られた伝説をもとに作り変えたのだと思われます。

<語群>
①平安 ②鎌倉 ③室町 ④江戸 ⑤日本 ⑥中国 ⑦インド ⑧アンデルセン童話 ⑨グリム童話 ⑩イソップ物語 ⑪ローマ字 ⑫漢字 ⑬ひらがな ⑭漢字仮名交じり文 ⑮貴族 ⑯武士 ⑰皇族 ⑱月の人 ⑲辞典 ⑳教科書 ㉑資料集

伊曽保物語の対策問題の解答

問一
ア おこなう
イ いいけり

問二
a 軽
b 重
c 軽
d 軽

問三
① イ
④ ア

問四 食物を入れたるもの

問五イ

<現代語訳>
あるとき、しゃんとが旅行に出かけなさるときに、奉公人たちに荷物を持つように)割り当てた。(奉公人たちは)われ先に軽い荷物を争い取って、その荷物を持った。ここに食物を入れた荷物があった。その重いのに恐れをなして、この荷物を持つ者はいなかった。「それでは」と言って、いそほは「辞するにおよばず」、「何事も殿に対するご奉公なので」と思って、この荷物を持った。その日の重荷といえば、「いそほをこえる者はない」と皆が言った。日数を経過して旅をしていくうちに、この食物をつねに使う。だから、日に日に軽くなった。最後には、たいそう軽い荷物を持っていた。「なんとまあ賢い心づもりだろう」と言って、「そねみ給ふ」人々があった。

問六
(A)⑩
(B)③
(C)⑪
(D)⑳
(E)①
(F)⑤
(G)⑮

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