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高校入試作文・小論文「少子高齢化についての解答例」

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高校入試作文・小論文「少子高齢化についての解答例」です。

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少子高齢化について

【主張】
わが国は少子高齢化が急速に進んでいる。そのため、同じ行動を取り続けるのではなく、今の社会傾向にあった仕組みを生み出すことが必要だと考える。

【現状把握】
老年人口割合の増加によって、生産年齢人口の負担が増えつつある。老年人口の割合が大きくなった要因は、医療の進歩で寿命が伸びたことである。昔とは違って高齢でも働く力を持つ人が多いと推測できる。日本よりも高齢化が進んだ韓国では、すでに七十歳以上の高齢者も働いて収入を得ることが当たり前になっている。

【反駁・解決策】
確かに高齢者にとって働くということは楽ではないが、仕事に生きがいややりがいを感じられる人もいるだろう。動くことで健康の維持・増進にもつながる。高齢労働者が増えることで人手不足が解消され、若い労働者にも余裕ができる。そうすることで子育てしやすい環境が生み出され少子化の解決にもつなげることができる。

【まとめ】
このように、少子高齢化社会の重荷を一方に押し付けるのではなく、社会全体として責任を分担することが問題解決になる。高齢者の労働力を活用する仕組みができれば、多くのメリットが生まれ、日本をより良い方向に動かす力になるだろう。

ワンポイントアドバイス

Aさんなりの考えとその解決策まで提示できている点においてgoodです。また、韓国の事例を挙げている点も、普段から時事ニュース(または、読書をしている)にアンテナを張っているのかなと推察できるので、いいですね。
小論文で落とされることはないと思いますよ。

【添削】
(原文)△老年人口の割合が大きくなった要因は、医療の進歩で寿命が伸びたことである。
(修正1)老年人口の割合が大きくなった要因の1つに、医療の進歩で寿命が伸びたことが挙げられる。
➨社会課題のその要因(原因)を1つに決めつけることは、普通出来ません。いろいろな要因が複合した結果だからです。そのため、いろいろ要因があることを暗に踏まえていることもアピールしておきましょう。

【事実確認】
(原文)昔とは違って高齢でも働く力を持つ人が多いと推測できる。
(修正1)昔とは違って高齢でも働く力を持つ人が多いと考える。
➨実は、日本の「健康寿命」(日常生活が健康上制限されることなく送れる期間)は長くありません。※男性が72・14歳、女性は74・79歳といわれています(2016年厚生労働省調べ)
今回は、推測されると記述していますが、何のデータをもとに推測しているかわからず、論理が飛躍しているので、考えると留めておいた方がよかったです。

➨健康寿命を延ばすために、「予防医療」にも力を入れた施策が必要ですね。そうすることで、高齢になっても働ける人が増えるのではないでしょうか。

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