高校入試対策面接の「よく質問されることとその答え方」についてまとめています。県立、公立、私立入試問わず、多くの都道府県の高校入試で面接が導入させれています。
とりわけ、推薦入試と名のつく入試方式では、ほとんどの学校で、面接が課せられているほどです。今回は、その面接について記述しています。それでは、高校入試対策面接の「よくある質問と回答の仕方」です。
よくある質問と回答の仕方
高校入試の面接で聞かれることは大きく3つです。
- 過去:あなた自身のこれまでについての質問
- 現在:あなた自身が今考えていること・感じていることについての質問
- 未来:あなたの未来についての質問
です。それぞれについてみていきます。
【過去】あなた自身のこれまでについての質問
とりわけよく聞かれるのが、中学校生活についてです。
- 中学校生活で頑張ったことについて
- 中学校生活で印象に残っている出来事について
- 中学の部活動について
- 中学の授業について
- 学校行事について
- 好きな科目
- 得意な科目
- 苦手な科目
- 嫌いな科目
などがその例です。
いずれの質問についても、前向きな内容の発言に徹することが求められます。特に、「嫌いな科目」、「苦手な科目」など一見ネガティブな、普通に発言するとマイナスな内容な発言になる質問の場合には注意が必要です。
たとえば、「苦手な科目」と聞かれた時も、前向きな発言に徹します。苦手なりに、できるように工夫していることや、少なからずこの受験勉強を通して、点数が伸びてきたことをアピールできれば、goodです。
【回答例】中学校生活では、学業と部活動の両面で精一杯努力しました。勉強では、毎日の予習・復習を欠かさず行い、特に苦手だった数学には追加の時間を割いて、中学3年生になってからは90点以上を連続して取れるようになりました。部活動では、バスケットボール部に所属し、仲間たちと連携を深めながら練習に励みました。両立が難しい時期もありましたが、時間管理を徹底し、試合や大会での成功体験から学業へのモチベーションも高めました。この経験は、協調性や忍耐力の向上に繋がり、充実した中学生活を送ることができました。
【現在】あなた自身が今考えていることについての質問
- 志望理由について
- 学科試験について
- 緊張しているかについて
- あなたの長所や短所について
- あなたの興味や関心について
- 普段はどんな勉強の仕方をしているかについて
- これまで困難に遭遇したとき、どうやって乗り越えましたか。
などがその例です。
ここでは、正直に答えることがポイントになります。しかしながら、馬鹿正直に答える必要はなく、ここでも、前向きな発言に徹しましょう。
たとえば、「最近読んだ本は?」と聞かれ、読んでないときは、正直に読んでいませんと答えることです。しかしながら、続けます。
「最近は、受験勉強で忙しくなかなか本を読む時間が取れませんでしたが、この春休みは、多くの本を読んでいきたいです。」
「最近は、受験勉強で忙しくなかなか本を読む時間が取れませんでしたが、夏休みに読んだAという本は、今でも心に残っています。」
など前向きな発言で結ぶようにしましょう。
【回答例】貴学を志望する理由は、貴学のオープンキャンパスで感じた清々しい雰囲気と多彩な活動に魅了されたからです。学内のイベントや伝統的な行事への積極的に参加することが、普段の勉強と部活動に活気を与えてくれそうだと感じています。また、先輩方の経験やアドバイスを受けながら、自分の夢や目標に向かって成長できる場所として期待しています。貴学での学校生活の日々が、充実した中学生活をより一層輝かせるきっかけになると信じています。
【未来】あなたの未来について
最後に聞かれるのが、未来についてです。代表的なものは、高校生活についてのものです。
- 高校で頑張りたいことについて
- 高校卒業の進路について
- 高校でやってみたいこと
- 高校で部活動はしますか?
- 将来の夢や目標について
などです。
ここで大事なのは、辻褄をあわせることです。たとえば、難関大学を目指している人が、一番に部活動を一生懸命頑張りたいでは、説得力がありません。志望理由と大きく乖離することなく、希望的観測を織り交ぜながら、明るく元気に高校生活について述べていきましょう。
【回答例】高校生活では、新しい友達との交流や色々な経験を大切にし、自分の興味や関心を広げていきたいです。勉強ももちろん努力しますが、吹奏楽部にも参加し、音楽への探求と自らの楽器への技術を伸ばしたいです。何よりも、笑顔で過ごせるような楽しい高校生活を作りたいです。そのために、級友や部員、先生方とのコミュニケーションを大切にし、困ったときは助け合いながら成長していける日々にしたいと思います。
【まとめ】よく尋ねられる質問のまとめ
以上のように、「過去」「現在」「未来」について質問されるわけですが、
- 前向きな内容に徹する
- 正直に述べるが、馬鹿正直にならない
- 辻褄を合わせる
この3つのことを念頭に置きながら、面接に臨みましょう。
コメント