「ない(形容詞、形式形容詞、形容詞の一部、助動詞編)」の識別・見分け方についてまとめています。入試でも文法問題でよく出題される単元、識別問題の1つです。確実に見分けられるようになりましょう。それでは、国語文法の「ない(形容詞、形式形容詞、形容詞の一部、助動詞編)」の識別・見分け方です。
ない(形容詞、形式形容詞、形容詞の一部、助動詞編)の見分け方
打ち消しの助動詞「ぬ」と置き換えて意味かが通るかどうかで確かめる。
- 「ぬ」に置き換えられる→助動詞
- 置き換えられない→形容詞(形式形容詞)
形容詞と形式形容詞
- 形容詞は、「存在しない」の意味を表す。
- 形式形容詞は、「打ち消し」の意味を表す。
形式形容詞は、直前に「は」「も」を入れることができる。
ないの識別の例文
- 今日は、国語がない。(形容詞)
- 今日は、忙しくない。(形式形容詞)
- せみの命は、はかない。(形容詞の一部)
- 学校へいかない。(助動詞)
ないの識別対策問題
次の下線部に当てはまるものをあとから一つずつ選び、記号で答えなさい。
(1)お兄さんは最近元気がない。
(2)彼女の弟は、まだおさない。
(3)その程度のことでは驚かない。
(4)思ったほど狭くない。
(5)優しが苦手で食べられない。
(6)ここから先はあぶない。
(選択肢)
ア 助動詞
イ 形容詞
ウ 補助形容詞(形式形容詞)
エ 形容詞の一部
ないの識別対策問題の解答
(1)イ
「ない」は「存在しない」という意味の形容詞。
(2)エ
「おさない」という形容詞の一部。
(3)ア
「驚かぬ」と「ぬ」に置き換えられるので助動詞
(4)ウ
「狭くはない」と「ない」と上の語の間には「は」を入れられるのは、補助形容詞(形式形容詞)
(5)ア
「食べられぬ」と「ぬ」に置き換えられるので助動詞
(6)エ
「あぶない」という形容詞の一部。
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