中3理科「食物連鎖のテストでよく出る問題」です。生物界のつながりの中心は、いろいろ生態系での食物連鎖です。食物連鎖に見られる規則性を十分復習することが大事です。土の中での微生物のはたらきや自然界での炭素や窒素の循環をしっかり理解もしましょう。
【対策問題】食物連鎖
下の図は,ある地域で生息している生物A~Dの数量関係を模式的に表したもので,生物A~Dの間には食べる・食べられるという関係が成り立っている。次の問いに答えなさい。ただし、A~Dには、植物、草食動物、小型肉食動物、大型肉食動物のいずれかが1つずつあてはまる。
(1)生物どうしの食べる・食べられるという関係のつながりを何といいますか。
(2)植物、草食動物にあたるのはどれか。図のA~Dからそれぞれ選び、記号で答えなさい。
(3)無機物から有機物をつくり出しているDを自然界の何といいますか。
(4)自然界において、環境の変化によってBが増えたとき、生物のつり合いはどうなると考えられるか。次から選び、記号で答えなさい。ただし、環境の変化に人間の活動は影響していない。
㋐Aは減り、Cは増えて、長い間かかっても、生物のつり合いはもとにはもどらない。
㋑Aは減り、Cは増えるが、長い間かかって、生物のつり合いはもとにもどることが多い。
㋒Aは増え、Cは減って、長い間かかっても、生物のつり合いはもとにはもどらない。
㋓Aは増え、Cは減るが、長い間かかって、生物のつり合いはもとにもどることが多い。
【問2】次の問いに答えなさい。
- 食べる・食べられるという、食物による生物間のつながりを何というか。
- 生物が増えるのは、敵が増えたときか、減ったときか。
- 生物が得るのは、えさが増えたときか、減ったときか。
- 生物の数量関係が自然界で保たれているとき、何らかの原因で草食動物が一時的に増えることがあっても、限りなく増えることはない。その理由を簡潔に書け。
【問3】次の問いに答えなさい。
- 生物どうしの食べる・食べられるの関係によるつながりを何というか。
- 光合成で有機物をつくる植物の。生物どうしのつながりにおける呼ばれ方を何というか。
- 植物がつくり出した有機物を食べる動物の、生物どうしのつながりにおける呼ばれ方を何というか。
- カビやキノコのなかまを何というか。
- 有機物を無機物に分解するはたらきをしている菌類・細菌類の生物どうしのつながりにおける呼ばれ方を何というか。
【問4】ある生態系における生物の数量的な関係は、図のようにピラミッド形に表すことができる。 次の問いに答えなさい。
(1) 食物連鎖でつながった「食べる生物」と 「食べられる生物」で、数量が多いのはふつうどちらのほうか答えなさい。
(2) 植物は、生物A~Cのどれにあてはまるか答えなさい。
(3) 図の状態から、生物Bの数量が急に増えると、生物A、Cの数量はそれに食べられることを示している。それぞれ一時的にどう変化するか答えなさい。
【解答】食物連鎖の解答
【問1】
(1)食物連鎖
(2)植物:D 草食動物:C
(3)生産者
(4)㋓
【問2】
- 食物連鎖
- 減ったとき
- 減ったとき
- 草食動物のえさとなる植物が不足するから。(または、肉食動物が増えて、えさとして食べられる量が増えるから。)
【問3】
- 食物連鎖
- 生産者
- 消費者
- 菌類
- 分解者
【問4】
(1) 食べられる生物
(2) C
ある生態系での生物の数量的な関係は、植物を最下層としたピラミッドの形で表すことができ、生産者である植物(生物C)→消費者である草食動物(生物B)→肉食動物(生物A) の順に、その数量は少なくなることが多い。
(3) A…増える。 C…減る。
生物Aは,えさ (生物B)の量が増えるので、増える。 生物Cは、増えた生物Bに食べられる量が増えるので、減る。
食物連鎖は、生態系における生物同士の食べる・食べられるの関係を示します。植物(生産者)は光合成によって有機物を作り、草食動物(一次消費者)がそれを食べます。さらに、肉食動物(二次消費者、三次消費者)が草食動物を食べ、分解者が生物の死骸や排泄物を分解して無機物に戻します。食物連鎖はピラミッド状に表され、エネルギーは上位の消費者に行くほど減少します。食物連鎖のバランスが崩れると、生態系全体に影響を与えるため、各生物の役割を理解することが重要です。
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