中学国語「要旨・要点のまとめ方」です。文章の構成とは、文章がどのように組み立てられているかということです。文章の構成をとらえるときは、特に文章の結論にあたる内容がどこに書かれているかに注目します。
■文章の構成
- 話題の共通する形式段落をそれぞれまとめて、文章を意味段落に分けます。
- 意味段落ごとの役割を考えて、論の展開をつかみ、文章全体の構成をとらえます。
文章の結論は、文章の最初か最後に書かれていることが多いです。
- 形式段落…文章の中で、書き出しの部分を一字下げてあるところから次の一字下げてあるところまでのひとまとまりです。
- 意味段落…形式段落を内容の上で関連のあるものでまとめたひとかたまりです。
要旨のまとめ方
文章に書かれている内容の中心的な事柄をその文章の要旨といいます。
- 文章の構成をとらえ、結論にあたる段落を見つけます。
- その段落の中で特に中心となる文がどれであるかをとらえます。
- 筆者が最も訴えたかったことを、わかりやすくまとめる。
■注意点
- 接続語や文末表現などに注目して、筆者の考えが強く表れている分を見つけます。
- 「何が」「どうした」をはっきりさせてまとめます。
- 具体例など補足説明の部分は要旨には入れません。
- キーワードを落とさずにまとめます。
論旨のとらえ方
文章を通じて、筆者が訴えたいこと、主張が「論旨」です。しっかりとらえることが大切です。次のような手順で、文章の論旨を読み取ります。
- 文章もキーワードをとらえます。(本の題名・文章のタイトルにも注目)
- 段落のつながり・文章の構成をとらえます。(接続語や指示語に着目します。)
- 文章を要約します。(各段落の関係をはっきりさせます。)
- 文章全体の要旨をとらえます。(結論を述べた部分をまとめるのもポイント)
- 筆者の述べたいこと(論旨)をまとめます。
■ヒント
- 意見を述べた分と事実を述べた分を区別しながら読みます。
- 具体例やほかの文章の引用、理由を説明している部分の前後には、それを根拠にして、筆者が強く伝えたい内容がある場合が多いです。
- 接続語に注目します。「つまり」「要するに」「このように」など、それまでの内容をまとめる接続語のあとは、論旨に関わる内容であることが多いです。
- 「しかし」「だが」のような逆接の接続語のあとにも、筆者が強く訴えたいことが書かれている場合が多いです。
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