中1国語「今に生きるの定期テスト過去問分析問題」です。
今に生きるの定期テスト過去問分析問題
次の文を読んで、次の問いに答えなさい。
<原文>
楚人に盾と矛を鬻ぐ者あり。
①これをほめていはく、「わが盾の②堅きこと、よく陥とおすものなきなり」と。
またその矛をほめていはく、「わが矛の利なること、物において③陥さざるなきなり」と。
④ある人いはく、「⑤子の矛をもつて、子の盾を陥さば、いかん。」と。
⑥その人、⑦応ふることあたはざるなり。
楚人に盾と矛を鬻ぐ者あり。
①これをほめていはく、「わが盾の②堅きこと、よく陥とおすものなきなり」と。
またその矛をほめていはく、「わが矛の利なること、物において③陥さざるなきなり」と。
④ある人いはく、「⑤子の矛をもつて、子の盾を陥さば、いかん。」と。
⑥その人、⑦応ふることあたはざるなり。
<現代語訳>
楚の国の人で盾と矛を売るものがいた。
(その人が)盾をほめて、「私の盾の堅いことといったら、つき通せるものはない。」と言った。
また、矛をほめて、「私の矛が鋭いことといったら、どんなものでもつき通せるものはない。」と言った。
(そこで、)ある人が、「あなたの盾で、あなたの盾をつき通すとどうなるのかね。」と尋ねた。
その人は答えることができなかったのである。
楚の国の人で盾と矛を売るものがいた。
(その人が)盾をほめて、「私の盾の堅いことといったら、つき通せるものはない。」と言った。
また、矛をほめて、「私の矛が鋭いことといったら、どんなものでもつき通せるものはない。」と言った。
(そこで、)ある人が、「あなたの盾で、あなたの盾をつき通すとどうなるのかね。」と尋ねた。
その人は答えることができなかったのである。
問一 歴史的事実やたとえ話、エピソードなど、故事を背景に持つ言葉を何というか。漢字で書きなさい。
問二 「矛盾」という言葉は、どこの国の古典に由来する言葉か、国名を漢字で書きなさい。
問三 「矛盾」という言葉は、何という書物に書かれているか。漢字で書きなさい。
問四 下線部①「これ」が指しているものを原文から書き抜きなさい。
問五 下線部②「堅きこと」、③「陥さざるなきなり」と対比的に書かれている部分を原文から書き抜きなさい。
問六 「ある人」とはどんな人か。次から1つ選び、記号で答えなさい。
ア 堅い盾を探していて、商人のうわさを聞いた人。
イ 鋭い矛を探していて、商人のうわさを聞いた人。
ウ 商人の売る盾と矛のすばらしさに感心した人。
エ 商人が、盾と矛も両方をほめるのを聞いていた人。
問七 下線部⑤「子の矛をもつて」の「子」はここではどんな意味か。三字で答えなさい。
問八 下線部⑥「その人」とは誰か。現代語訳から十五字以内で探し、はじめと終わりの三字を書き抜きなさい。(句読点は含まない。)
問九 下線部⑦「応ふることあたはざるなり」とあるが、その理由を「矛」「盾」「矛盾」という語を使わずに、三十字以内で答えなさい。
今に生きるの定期テスト過去問分析問題の解答
問一 故事成語
問二 中国
問三 韓非子
問四 盾
問五 ①堅きこと⇔利なること ②陥さざるなきなり⇔よく陥すものんなきなり
問六 エ
問七 あなた
問八 楚の国~売る者
問九 自分の言った話のつじつまが合っていないことに気づいたから。
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