中3理科「水溶液とイオン」対策問題とよく出るポイントまとめです。
対策問題のあとには、テストによく出るポイントをまとめています。最初にポイントを読んで、対策問題を解くなど各自の状況に合わせてご利用ください。
水溶液とイオンの対策問題
【問1】次の図はヘリウム原子の構造を示したものである。これについて、次の問いに答えなさい。
(1)+の電気をもったAを何というか。
(2)-の電気をもったBを何というか。
(3)Aは、+の電気をもったCと、電気をもっていないDかでできている。C,Dをそれぞれ何というか。
(4)BとCの質量はどちらが大きいか。
(5)Bが1個がもっている-の電気の量と、Cが1がもっている+の電気の量の関係はどうなっているか。
(6)ふつうの上代では、原子の中のBの数とCの数はどうなっているか。
(7)(5)と(6)から、原子は全体として電気的にどのような状態になっているか。
【問2】次の表のア~エの4種類の水溶液について、リトマス紙の色の変化、BTB溶液の家路の変化、マグネシウムリボンを入れたときの変化をそれぞれ調べた。次の問いに答えなさい。
ア | うすい塩酸 |
イ | アンモニア水 |
ウ | うすい水酸化ナトリウム水溶液 |
エ | うすい塩酸 |
(1)うすい塩酸を赤色リトマス紙と青色リトマス紙についたときの変化をそれぞれ答えよ。
(2)アンモニア水に、緑色のBTB溶液を加えると、何色に変化するか。
(3)マグネシウムリボンを入れた時、気体が発生する水溶液を表から2つ選び、記号で答えよ。
(4)(3)で発生する気体は何か。気体名を答えよ。
(5)pHの値が7より大きい水溶液を表からすべて選び、記号で答えよ。
【問3】図は、塩酸や水酸化ナトリウムが電離したときの電離の様子を示したもので、⊕は陽イオンを、⊖は陰イオンを表している。
(1)pH試験紙を塩酸につけると、何色に変色するか。記号で選べ。
あ:白色
い:青色
う:赤色
え:黄色
お:緑色
か:紫色
(2)Bの陽イオンと陰イオンは、それぞれ何か。イオンの名称を答えよ。
(3)塩酸にBTB液を入れると、何色に変色するか。(1)の色の中から記号で答えよ。
(4)水酸化ナトリウム水溶液にフェノールフタレイン液を入れると、何色に変色するか。(1)の色の中から記号で答えよ。
(5)pHが1.2の塩酸とpHが3.4の塩酸では、どちらの方が酸性が強いか。
水溶液とイオンの対策問題の解答
【問1】
(1)原子核
(2)電子
(3)C陽子 D中性子
(4)C
(5)等しい
(6)等しい
(7)中性になっている
【問2】
(1)
赤色リトマス紙:変化なし
青色リトマス紙:赤色に変化する
(2)青色
(3)ア・エ
(4)水素
(5)イ・ウ
【問3】
(1)う
(2)
陽:ナトリウムイオン
陰:水酸化物イオン
NaOH → Na⁺ + OH⁻
化学式の前にあるNaが陽イオン、後のOHが陰イオンになります。
(3)え
(4)う
(5)pHが1.2の塩酸
イオン
原子は陽子(+)の数と電子(-)の数が等しく電気的に中性でしたが、電子を失ったり、電子を受けとったりすると、+や-の電気を帯びます。電気を帯びると原子とは言わずにイオンとよばれる粒になります。
- 陽イオン…イオンの中でも+の電気を帯びたイオン
- 陰イオン…イオンの中でも-の電気を帯びたイオン
イオンの種類
いくつかの原子が集まってイオンになるものもあります。
陽イオン | 陰イオン |
水素イオン H+ | 塩化物イオン Cl– |
ナトリウムイオン Na+ | 水酸化物イオン OH– |
カリウムイオン K+ | 硫酸イオン SO42- |
カルシウムイオン Ca+ | 硝酸イオン NO3– |
銅イオン Cu2+ | |
亜鉛イオン Zn2+ | |
アンモニウムイオンNH4+ |
原子の構造
原子とは、物質をつくっている最小の粒で、それ以上分解できない粒。原子の中心には原子核というつくりがあり、原子核の中には+の電気を帯びた陽子、電気を帯びていない中性子が入っています。そして、その原子核のまわりを-の電気を帯びた電子という粒子が回っています。
原子では、必ず、陽子の数と電子の数が同じになっています。プラスの電気を帯びた陽子の数と、マイナスの電気を帯びた電子の数が同じですので、原子全体としては電気を帯びていない状態になります。
原子の記号
原子の記号とは、原子の種類を表す記号のことであり、ラテン語や英語、ドイツ語などで書いた元素の名前のかしら文字やかしら文字とつづり字の中の1字を組み合わせたもので表されている。また、この記号は、同時にそれぞれの元素の1原子も意味しているため、元素記号ともいう。
原子の記号の書き方
記号の第1文字は評体の大文字で書く。第2文字を書くときは、第1文字の右下に、活字体または筆記体の小文字を書く。
〈例〉
- 水素H
- 酸素O
- 窒素N
- 炭素C
- 亜鉛Zn
- 銅Cu
- 鉄Fe
- 塩素Cl
- 水銀Hg
など
元素について
物質をつくるもとになる成分を元素という。元素には多くのものがあり、現在約100種類以上が知られている。単体も元素も1種類の原子からできているものである。
そのちがいを水で説明するとつぎのようになる。 「水を分解すると、水素と酸素ができる。」というのは、水素と酸素を単体として扱った場合のいい方であり、物質という立場からみた用語である。
一方、「水は水素と酸素からでき
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