中3理科の「メンデルの法則(優性の法則、分離の法則、DNAなど)」のまとめです。メンデル法則は入試で基本的な事項について出題されることが多いです。特に、「優性の法則」・「分離の法則」は正しく理解することが大切です。また、遺伝子の組み合わせの表も書けるようにしておきましょう。それでは、中3理科の「メンデルの法則(優性の法則、分離の法則、DNAなど)」のまとめです。最後には、エンドウの遺伝の規則性を調べる実験の問題をつけていますので、やってみましょう。
メンデルの法則
子に現れる形質を説明する法則です。
対立形質
種子の形と一つの形質について、「丸」と「しわ」のように対となる形質のこと。その原因となっている対になる遺伝子を対立遺伝子という。
<例>
- エンドウの種子の形(丸形、しわ形)
- エンドウの草丈の(高、低)
メンデルはエンドウを用いて種子の形、子葉の色など7つの対立形質に着目して遺伝の研究を行った。
純系
有性生殖で親、子、孫と代を重ねたときすべての個体のある形質が同じである場合、その形質の純系と呼ばれる。
優性の法則
対立形質をもつ純系の親同士を掛け合わせた時、その子に親のどちらかの一方の形質だけが現れること。そこに現れる形質を優性の形質、子に現れない形質を劣性の形質という。
<例>
- エンドウで、丸形の純系としわの純系を掛け合わせると種子は全て丸形になる。その場合、丸形が優性であり、しわ形が劣性である。
(注意)「優性・劣性」は、「優れている・劣っている」の意味ではないことに注意。単に「発現する・発現しない」の意味でしかない。
遺伝子型
対立遺伝子は、アルファベットで表す。優性の遺伝子を大文字で、劣性の遺伝子を小文字で表す。遺伝子の組み合わせ(AA、Aa、aaなど)を遺伝子型という。遺伝子型がAAやでAaである時は、Aの形質が現れ、aaであるときは、aの形質が現れる。
減数分裂
減数分裂では、対になる遺伝子は分離する。
分離の法則
減数分裂で、親のもつ一対の遺伝子が分離し、別々の生殖細胞に入ること。
<例>
- エンドウで子葉が黄色の純系と緑色の純系の掛け合わせ。
DNA
遺伝の情報を伝えるのはDNA(デオキシリボ核酸)。
遺伝情報を伝える遺伝子は、染色体上にあるが、この遺伝子の実体は、二重らせん構造をしたDNA(デオキシリボ核酸)である。
遺伝子
遺伝子とは、生物が持つ形質を現すもとになるものです。染色体をつくっているDNAにその情報が記録されています。このDNAに書き記された情報を遺伝子というのです。
わかりやすく例えると、次のようになります。
- 本→染色体
- 本をつくっている紙→DNA
- 本に書かれた情報→遺伝子
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