中学公民「これからの人権保障のテスト対策問題」です。「環境権」や「自己決定権」ってどんな権利?「国際人権規約」や「情報公開制度」ってテストに出るの?中学公民では、人権保障の発展として 「新しい人権」や「国際人権」 について学びます。これらは現代社会でますます重要になっているテーマであり、テストでも 頻出ポイントです!
この記事では、「新しい人権」とは何か?「国際的な人権保障」はどう進んでいるのか? をわかりやすく解説し、テスト対策に役立つ練習問題付きで徹底サポートします。しっかり理解して、テストで 満点を目指しましょう!
これからの人権保障のテスト対策問題
【問】次の資料を見て、あとの問いに答えなさい。
・( ⑪ )権…良好な( ① )を求める権利
・a知る権利…( ② )を受け取る権利
・( ③ )の権利…個人の私生活について公開されない権利
B おもな国際人権条約
採択年 | 宣言・条約 | 日本の批准年 |
---|---|---|
1948 | b世界人権宣言 | |
1965 | 人種差別撤廃条約 | 1995 |
1966 | (X) | 1979 |
1979 | (Y)差別撤廃条約 | 1985 |
1989 | 子どもの権利条約 | 1994 |
(1)資料A中の①~③にあてはまる語句を、下から選んでそれぞれ記号で書きなさい。
ア:バリアフリー イ:情報 ウ:プライバシー エ:環境
(2)資料A中の①権が提唱された背景と目的を、次のア~ウから選びなさい。
ア 国民が主権者として、積極的に政治に参加できるため。
イ 高度経済成長期に起こった、公害や生活環境の悪化を防ぐため。
ウ 情報社会の急速な発展で、個人情報が容易に流出することを防ぐため。
(3)下線部bを条約の形で拘束するためにつくられたXは何ですか。
(4)1993年、環境保全のために制定された法律を何といいますか。
(5)「知る権利」に対して、行政が保有する情報を開示する制度を何といいますか。
(6)ドナーカードは、個人が臓器提供の意思を記したカードです。このように、個人が自分の生き方などについて、自由に決定する権利を何といいますか。
(7)世界平和や人権問題などについて、おもに国際間で活動する民間組織の略称をアルファベット3字で書きなさい。
これからの人権保障のテスト対策問題の解答・ポイント解説
(1)①エ ②イ ③ウ
(2)イ
(3)国際人権規約
・「自由権規約(A規約)」…表現の自由や思想・信仰の自由などの権利を保障
・「社会権規約(B規約)」…教育を受ける権利や労働の権利などを保障
日本はどちらも批准しているが、B規約の一部(労働者のスト権など)は留保している。
(4)環境基本法
・環境保全のための国・自治体・企業・国民の責任を定める
・公害対策基本法に代わる法律として作られた
・持続可能な社会の実現を目的とし、「環境基本計画」に基づいて具体的な対策を進める
国や自治体が持つ 公文書を国民が請求できる制度。
・政府の透明性を高め、国民が政治や行政に参加しやすくする
・1999年に 「情報公開法」 が制定され、国の行政機関の情報公開が義務化された
・個人情報や国家機密など、一部公開できない情報もある
(6)自己決定権
・医療の分野で特に重視され、患者が治療法を選ぶ権利などが含まれる
・尊厳死や臓器提供の意思表示など、命に関わる問題でも重要な考え方
・ただし、他人の権利を侵害しない範囲で認められる
(7)NGO
・政府とは独立して、国際的な人権・環境・貧困問題などに取り組む団体
・例:国境なき医師団(医療支援)、WWF(環境保護)、国際赤十字(人道支援)など
・国連や各国政府とも協力しながら活動することも多い
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