中学公民「新しい人権のポイントまとめ」です。
新しい人権のポイント
現代社会の歩みとともに保障が求められるようになったが、日本国憲法には明記されていない。
環境権
良好な生活環境を求める権利
- 1993年環境基本法の施行…環境アセスメント(環境影響評価)の義務付け
知る権利
国民が主権者として政治参加するために必要な情報を知る権利
- 1999年情報公開法制定など
プライバシーの権利
個人の私的な生活を他人の干渉から守る権利
- 2005年試行…個人情報保護法(国)や個人情報保護条例(地方公共団体)
自己決定権
自分の生き方や生活のしかたについて自由に決定する権利
- インフォームド・コンセント…じゅうぶんな説明に基づく同意(医療の際の、治療法の決定などのとき)
国際社会の中での人権
- 世界人権宣言…1948年に世界各国の人権保障の規範
- 国際人権規約…1966年に条約で拘束
- そのほか、人種差別撤廃条約、子どもの権利条約など
人権の歴史
- マグナ・カルタ(1215年)…大憲章で、人々に新しい権利を与え、王も法に従わなくてはならないとした。
- アメリカ独立宣言(1776年)・・・政府の権力は国民の同意にもとづく。生命、自由、そして幸福の追求に対する権利を宣言
- フランス人権宣言(1789年)・・・人は生まれながら、自由で平等な権利を持つ。
- 大日本国憲法(1889年)…ドイツの憲法にならい、主権者である天皇に強い権限がある。人権は「法律の範囲内」でのみ認められた。
- ワイマール憲法(1919年、ドイツ)・・・生存権を初めて保障。
- 世界人権宣言(1948年)…すべての人に与えられた30の権利を述べた最初の文書
日本国憲法
日本国憲法は、1946年11月3日公布・1947年5月3日施行される。国民主権+平和主義+基本的人権の尊重=日本国憲法三大原則。大日本国憲法で主権者であった天皇は、日本国と日本国民統合の象徴となった。また、憲法第9条で戦争の放棄を定めている。ちなみに、、、11月3日は文化の日・5月3日は憲法記念日となり、国民の休日となっている♪
様々な権利
- 平等権・・・人は人種、信条、性別、社会的身分などにより差別されない。(法の下の平等)
- 自由権・・・身体の自由・精神の自由・経済活動の自由
- 社会権・・・生存権・教育を受ける権利・労働者の権利
- 生存権(第25条)・・・健康で文化的な最低限度の生活を営む権利。
- 労働者の権利・・・団結権+団体交渉権+団体行動権=労働基本権
- 新しい人権・・・環境権・知る権利・プライバシーの権利・自己決定権
人権の制限と国民の義務
- 公共の福祉・・・基本的人権はむやみに行使してはならず、大多数の人々の利益(公共の福祉)のために利用しなければならない。
- 国民の義務・・・子どもに普通教育を受けさせる義務・勤労の義務・納税の義務公務員には、憲法を尊重する義務。
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