中学公民「わたしたちの消費生活のポイントまとめ」です。家計の収入では勤労収入が最も多いです。一方で、家計の支出の中心は、食料費などの消費支出です。そのあたりについて、詳しく記述しています。
家計の収入の種類
家計とは、家庭の営む経済活動、すなわち家庭の収入と支出をいう。収入(所得)には勤労収入・事業収入・財産収入などがある。
動労収入
勤労所得、給与所得ともいわれ、会社(企業)や役所(政などに勤務する人が得る賃金などの収入のこと。家計の収入の中では最大の割合を占める。
事業収入(事業所得)
個人が農業や商店、工場などを経営することによって得る収入のこと。
財産収入(財産所得)
その人の所有している財産から生まれる収入。土地や建物からの地代や家賃、預金や株式 などから得る利子や配当金などの収入のこと。
家計の支出の種類
家計の支出は、実支出(消費支出・非消費支出)と実支出以外の支出に分けられる。
消費支出
消費のために支出される費用のこと。
- 食料費…飲食のためのすべての費用
- 住居費…家賃や住宅ローンの返済金、住居の維持費などの費用
- 被服費…洋服や下着など、衣料品にかかる費用
- 光熱費…水道費・電気代・ガス代・水道代などの費用
- 雑費…医療・理髪その他保健衛生費、教養・娯楽費、教育費、交際費などの費用
エンゲル係数
生活にゆとりがある場合には、一般的に消費支出に占める雑費の割合が大きくなる。家計の消費支出総額に占める食料費の割合を百分比(%)で表したものをエンゲル係数といい、豊かさをはかる1つの目安とされてきた。
非消費支出
消費以外に支出される費用。
- 税金…国民の納税の義務を果たすため、各家庭が支出する所得税・住民税などの費用
- 社会保険の掛け金…年金保険・医療保険などの社会保険のための掛け金
貯蓄(実支出以外の支出)
所得から消費支出と非消費支出を引いた残り。銀行預金や生命保険、火災保険の掛け金、株式や国債の購入の費用などがある。
消費生活の定期テスト過去問分析問題
【問1】資料を読んで、次の問に答えなさい。
第一条 この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
(問い)この使用は、1994年に制定された、欠陥商品によって消費者が被害を受けた際の企業の責任について定めた( )という法律の一部です。( )に適語入れよ。
【問2】次の資料は、Aさんの家庭のある月の家計の支出を示したものです。「消費」にあたる支出の合計金額を求めよ。
項目 | 金額(円) |
---|---|
住居(光熱水費を含む) | 150,000 |
食料 | 60,000 |
衣服 | 10,000 |
交通・通信 | 30,000 |
教育・習い事 | 30,000 |
娯楽 | 20,000 |
銀行預金 | 30,000 |
社会保険料 | 55,000 |
税金 | 25,000 |
消費生活の定期テスト過去問分析問題の解答
【問1】製造物責任法(PL法)
【問2】消費は、住居、食料、衣服、交通・通信、教育・習い事、娯楽がそれに該当します。銀行預金は、貯蓄、社会保険料と税金は、非消費支出に分類されます。よって、300,000円となります。
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