高校入試対策・国語文法の「紛らわしい品詞の識別問題」について、実際に問題を解きながら、理解していきましょう。解説もつけていますのでそれも参考にして、識別問題でもしっかり得点していきましょう。それでは、高校入試対策・国語文法の「紛らわしい品詞の識別問題」です。
紛らわしい品詞の識別問題
次の下線部の単語の品詞を、あとの<選択肢>のア~コより選びなさい。
(1)東京とパリの違い。
(2)今日は人通りが多い。
(3)妹がにこやかにほほ笑む。
(4)金魚がすいすい泳ぐ。
(5)遠くまで雷鳴が聞こえます。
(6)あなたが引き受けてくれれば安心だ。
(7)弟はうれしく仕方がない。
(8)文化祭の日は晴れるらしい。
(9)あらゆる方法で勉強をしてみた。
(10)家に帰ったら手を洗う。
(11)右に曲がった。すると、犬がいた。
(12)テーブルの上に手紙が置いてあった。
(13)はい、私が井上です。
(14)大きな箱をゆっくり持ち上げた。
(15)新しい靴と買った。
<選択肢>
ア 名詞
イ 副詞
ウ 連体詞
エ 接続詞
オ 感動詞
カ 動詞
キ 形容詞
ク 形容動詞
ケ 助詞
コ 助動詞
ア 名詞
イ 副詞
ウ 連体詞
エ 接続詞
オ 感動詞
カ 動詞
キ 形容詞
ク 形容動詞
ケ 助詞
コ 助動詞
紛らわしい品詞の識別問題の解答
(1)ア
(2)キ
(3)ク
(4)イ
(5)ア
(6)ク
(7)ア
(8)カ
(9)ウ
(10)ケ
(11)エ
(12)コ
(13)オ
(14)イ
(15)キ
紛らわしい品詞の識別問題の解説
次のような手順で解いていきます。
- 自立語か付属語かを調べます。
- 活用の有無を調べます。(付属語で活用=助動詞、付属語で活用しない=助詞)
- 言い切りの形で調べます。(ウ段=動詞、い=形容詞、だ・です=形容動詞)
- どんな文の成分になるかを考えます。
・が・は・もをつけても主語になることができる=名詞
・主に連用修飾語になる=副詞
・連体修飾語になる=連体詞
・接続語になる=接続詞
・独立語になる=感動詞
品詞の分類について
品詞は、単語のそのはたらきや意味によって区分したものです。ふつう、品詞は次のように分けられます。(代名詞と名詞を区分して、11に分けることもあります。)
- 動詞…ウ段で終わる。自立語で、活用があって、単独で述語(用言)になります。
- 形容詞…「い」で終わる。自立語で、活用があって、単独で述語(用言)になります。
- 形容動詞…「だ」で終わる。自立語で、活用があって、単独で述語(用言)になります。
- 名詞…ものごとを表します。自立語で、活用がなく、単独で主語(体言)になります。
- 副詞…主に連用修飾語になります。自立語で、活用がなく、主語になれません。
- 連体詞…連体修飾語だけになれます。自立語で、活用がなく、主語になれません。
- 接続詞…接続語になります。自立語で、活用がなく、主語になれません。
- 感嘆詞…独立語になります。自立語で、活用がなく、主語になれません。
- 助動詞…意味を添えたり、判断を表したりします。付属語で、活用があります。
- 助詞…語の関係を示したり、意味を添えたりします。付属語で、活用がありません。
自立語は、単独で文節を作ることができますが、付属語は単独で文節を作ることができません。付属語は、必ず、自立語の下について自立語とともにい文節を造ります。
以上が、高校入試対策・国語文法の「紛らわしい品詞の識別問題」です。
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