中学国語古文「とはずかたりのテストでよく出る問題」です。古文のテストでよく出題される「とはずがたり」は、鎌倉時代の女性の旅や心情が描かれた貴重な作品です。本記事では、テストに頻出する内容やよく出る問題の傾向を紹介します。しっかり対策して、得点アップを目指しましょう!
とはずかたりのテストでよく出る問題
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
中井甃庵著「とはずかたり」による。
(注)
いみじき=「すぐれている」の意味。
つくしたる=「残らず出演させた」の意味。
えも言はず=「なんとも言いようがないほどすばらしく」の意味。
父のたまもの=父から受けた恩恵。
(1)下線①の部分「うちゑみて」を現代かなづかいになおして、ひらがなで書きなさい。
(2)②【 】 の部分に入れるのに最も適当なものを次のア~オから選び、記号で答えなさい。
ア 浮かぬ顔
イ 恨み顔
ウ 思案顔
エ 誇り顔
オ 物知り顔
(3)次の文は、下線③の部分「色を失ひて逃げぬ」について説明したものである。次の文中の a ・ b に入れるのに最も適当なものを、( a )はa群の中から、( b )はb群の中から、それぞれ選び、記号で答えなさい。
a群
ア 父なる翁
イ 子
ウ 傍らなる人々
エ 弟子ども
b群
ア 腹を立てて
イ がっかりして
ウ 驚きあわてて
エ ふてくされて
(4)下線④の部分「『あいなの親や、子はかくいみじきものを。』とあやしむ」から、「親」に対する「傍らなる人々」のどんな気持ちがうかがえるか。最も適当なものを次のア~オから選び、記号で答えなさい。
ア 「せっかちな親だなあ」と驚きあきれる気持ち
イ 「わけのわからない親だなあ」と理解に苦しむ気持ち
ウ 「あさはかな親だなあ」となげき悲しむ気持ち
エ 「とてもおもしろい親だなあ」と心がひかれる気持ち
オ 「きまぐれな親だなあ」と強く非難する気持ち
(5)この文章の内容に合っているものを次のア~オから一つ選び、記号で答えなさい。
ア 子は、鼓の修行をやめたいと思う弱気をしかってくれた父に対して感謝の気持ちを抱いている。
イ 子は、聴衆あっての芸能の道であることを示してくれた父に対して感謝の気持ちを抱いている。
ウ 子は、慢心が芸の上達の妨げとなることを教えてくれた父に対して感謝の気持ちを抱いている。
エ 子は、鼓の演奏技術や舞台上での心得を伝授してくれた父に対して感謝の気持ちを抱いている。
オ 子は、弟子への伝統的な指導法を実演して見せてくれた父に対して感謝の気持ちを抱いている。
とはずかたりのテストでよく出る問題の解答
(1)うちみえて
(2)エ
(3)aイ bウ
(4)イ
(5)ウ
〈口語訳〉
能の鼓打ちで、すぐれている者がいた。ある時、有名な達人たちを残らず出演させた能があった。例の鼓打ちは、拍子も音色もなんとも言いようがないほどすばらしく演奏したので、聞いた人は「ああ、趣が深いなあ。」と感動し合った。(能が終わり)鼓打ちは満足げにほほ笑んで幕に入ろうとした。するとその父親である老人が待っていて「下手に打ったものだ」と言って、鼓を奪って投げ捨てた。子である鼓打ちは誉められるであろうと自慢顔だったのに、思いがけないことだったので、顔色を変えて逃げた。そばにいた人々は「わけのわからない親だなあ、子どもがこんなにすぐれているのに。」と不思議がった。こうしてその子どもは、鼓を打つことをやめるのもつらいので、親を安心させようと、一層鼓のけいこに励んで、数年経つと、とうとうこの上もない達人となった。弟子たちに鼓を教える時、この話をして、「わたしが名声を得たのは、すべて父から受けた恩恵である。」と、涙を落としたということだ。

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