高校入試やテストに出る「アジア州」の総まとめです。気候、工業、農業とおさえておくべきところは、確実に記憶していきましょう。それでは、高校入試やテストに出る「アジア州」の総まとめです。最後には「アジア州」についての練習問題もついているので、しっかり学習しましょう。
アジア州の概要
アジア州は大きく5つに分かれます。
- 東アジア…日本・中国・韓国など
- 東南アジア…インドネシア・ベトナム・タイなど
- 南アジア…インド・パキスタン。スリランカなど
- 中央アジア…カザフスタン・ウズベキスタンなど
- 西アジア…サウジアラビア・イランなど
アジアの山地・高地・川
変化に富んでいる山脈高地があり、ヒマラヤ山脈は世界の屋根と言われ、チベット高原が広がります。川は、東部に黄河、長江。東南アジアのメコン川などがあります。
アジアの気候
アジアでは様々な気候が見られます。
- 東部…温帯に属し季節風の影響で、四季があります。
- 南部…赤道付近は熱帯雨林気候気候。その周りに雨季と乾季があるサバナ気候。
- 内陸部から西部…乾燥帯で広大な砂漠が広がります。
アジアの社会
近年、急速に成長を続けている
- アジアの社会…アジアの多様な文化がある。
- 古代文明…黄河流域に中国文明。インダス川流域にインダス文明。チグリス川・ユーフラテス川流域にメソポタミア文明。
- 宗教仏教…イスラム教・キリスト教・ヒンドゥー教を信仰。中国は、道教の信者が多い。
- 民族…様々な民族が生活。最も多いのは漢民族。
- 人口…世界の人口の約6割が生活
- アジアの産業…近年急速に発展工業化が進む。
- アジアNIES(新興工業経済地域)…工業が急速に発達した韓国・台湾・シンガポール・タイなど。
- ASEAN(東南アジア諸国連合)…東南アジアの10カ国が加盟し、経済・政治分野で協力。
- OPEC(石油輸出国機構)…石油の生産量の調節。東南アジアやインドでは工業が発展。
東南アジア諸国連合(ASEAN)
東南アジア諸国連合(ASEAN)は、東南アジア諸国の経済協力を目的として1967年に結成された組織で、当初加盟国はタイ・インドネシア・フィリピン・マレーシア・シンガポールの5か国であった。現在は10か国が加盟し、域内人口はヨーロッパ連合(EU)や北米自由貿易協(NAFTA)より多い6億1800万人(2013年)で、貿易額は日本を上回っている。最近は、政治・外交・安全保障の面でも緊密な連携をとるようになり、国際的な発言力を増している。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)
1989年に成立したアジア太平洋経済協力会議(APEC)は、EUなどの経済ブロックに対抗するため、貿易・投資の自由化、経済や技術協力などでアジア・太平洋圏の経済強化をめざし、日本を含む21の国・地域が参加している。
【対策問題】アジア州の定期テスト
【問1】次の問いに答えなさい。
(1)ユーラシア大陸の東部で、夏と冬に違う方向から吹く風を何というか答えなさい。
(2)次a~dの説明文を読んで、アジア州の国名を答えなさい。
a 2019年人口は11億人を越え、ヒンドゥ教を信じる人が多い。近年はバンガロールなどで、情報技術産業が成長している。
b 人口は13億人をこえ、人口を抑える「一人っ子政策」がとられていたが、現在は撤廃。沿岸部に外国の企業を受け入れる地区が設けられ、工業化が進んでいる。
c 文化面で日本との共通点が多い。1970年から工業化がすすみ、急速な経済成長を遂げた。
d 植民地時代に作られた大規模な農園が多く、かつては天然ゴムなどが主な輸出品だったが、近年は工業化が進み、工業製品の輸出が増えている。
(3)(説明文)aの下線部について「情報技術」をアルファベット2文字で何というか答えなさい。
(4)(説明文)bの下線部の地区を何というか答えなさい。
(5)(説明文)bの国とヨーロッパを結んだ古代の交易路を何というか答えなさい。
(6)(説明文)cの下線部について、同じころに工業化がすすんだ台湾・香港・シンガポールの国を何と呼ばれているか、答えなさい。
(7)(説明文)dの下線部について、このような大農園を何というか、答えなさい。
(8)(説明文)dの国など東南アジア10カ国が加盟する経済協力組織を何というか答えなさい。
【問2】次のグラフを見て、次の問いに答えなさい。
(1)各国の輸出総額はどのように変化したか答えなさい。
(2)輸出品の中心はどのように変化したか答えなさい。
【解答】アジア州の定期テスト
【問1】
(1)モンスーン(季節風)
(2)
a:インド
b:中国
c:韓国
d:マレーシア
(3)IT
(4)経済特区
(5)シルクロード
(6)アジアNIES
(7)プランテーション
(8)ASEAN
【問2】
(1)大幅に増えた。
(2)機械類の割合が増えた。
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