少子高齢化は高校入試の作文・小論文で頻出のテーマです。社会問題の基礎知識だけではなく、自分の考えを論理的にまとめる力が求められます。本記事では、入試で差がつく「構成の作り方」「論点の押さえ方」「具体例の示し方」をわかりやすく解説し、実際に使える解答例も紹介します。初めて小論文に取り組む中学生でも理解しやすいようにポイントを整理しているので、入試直前の対策としても活用できます。
問:少子高齢化に伴う社会的課題を踏まえ、高齢者の労働参画の意義と課題について述べたうえで、その活用をどのように進めるべきか、あなたの考えを論じなさい。
高校入試の小論文対策|少子高齢化の書き方
以下の5つのステップを意識して、説得力のある小論文を書きましょう!
【1】まずは結論から書く

少子高齢化の問題点や自分の意見を、最初にわかりやすく示します。
例:「私は、少子高齢化が地域の活力低下を招くため、子育て支援の強化が必要だと考える。」
【2】背景・現状を短く説明する

少子高齢化が進むとどんなことが起こっているのかを簡潔に書きます。
例:人口が減り、高齢者が増える → 働き手不足、地域経済の衰退、介護の負担増など。
【3】問題点を2つほど示す

「なぜ問題なのか」を書くと説得力が出ます。
例:
・働く人が減り、税金や社会保障の負担が重くなる。
・地域の学校・商店がなくなり、生活が不便になる。
【4】自分の提案を書く(解決策)

「自分ならどうするか」を必ず書くと評価が上がります。
例:
・子育てしやすい環境づくり(給付金、保育所の充実)
・地域の高齢者と子どもの交流活動
・外国人労働者の受け入れ支援 など
【5】最後にまとめる(再び結論)

最初に書いた結論を短くまとめ、文章を締めます。
例:「このように、子育て支援や地域のつながりづくりを通じて、誰もが安心して暮らせる社会を目指すべきだ。」
ある人の解答例:少子高齢化について
わが国は急速な少子高齢化の波に直面している。この現状を踏まえ、従来の制度や慣習に固執するのではなく、社会の変化に適応した新たな仕組みを構築することが求められる。
老年人口の割合が増加することで、生産年齢人口の負担が増大している。その主な要因として、医療技術の進歩による平均寿命の延伸が挙げられる。かつては高齢者といえば引退後の余生を送る存在であったが、現代では心身ともに健康を維持し、労働能力を持つ人々が増えている。例えば、日本よりも高齢化が進んだ韓国では、七十歳以上の高齢者が積極的に働き、収入を得ることが一般化している。
確かに、高齢者にとって労働を続けることは容易ではない。しかし、仕事を通じて社会とのつながりを維持し、生きがいややりがいを見出すことは、精神的・身体的健康の向上にも寄与する。さらに、高齢者の労働市場への参画が進めば、人手不足の解消につながり、若年層の過重な負担が軽減される。これにより、子育てのしやすい環境が整備され、少子化問題の緩和にも貢献することができる。
このように、少子高齢化の課題を特定の世代のみに押し付けるのではなく、社会全体で責任を分担することが重要である。高齢者の労働力を有効に活用できる制度を整備することで、多様なメリットが生まれ、日本社会をより持続可能で活力あるものへと導く原動力となるだろう。

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