中学地理の「アメリカ合衆国」のまとめについてです。特に、農業、工業についてはしっかり、地域や特色などおさえておきましょう。それでは、中学地理の「アメリカ合衆国」のまとめです。
アメリカ合衆国の概要
アメリカは、世界の食料庫で、小麦・トウモロコシ・大豆などを大量に生産し、世界各地に輸出している。アメリカ合衆国で生産された農作物は世界各地に輸出。工業の中心は五太湖周辺からサンベルトへ移動。鉱業は、石炭。石油・ウランといった鉱産資源に恵まれる。工業は、アメリカ世界最大の工業国。
アメリカの農業の特色
労働者を雇い大型機械を使用して大規模に栽培。自然条件や社会条件に適した作物を栽培(適地適作)。大規模に栽培すると生産にかかる費用は安くなる。
- 小麦…プレーリーからグレートプレーンズにかけた地域で小麦の栽培。
- トウモロコシ…中央平原北部のオハイオ州からアイオワ州にかけて栽培。大豆の生産も盛ん。
- 酪農…五大湖の周辺。
- 綿花…南部一帯から東部。大豆や落花生の栽培。
- 地中海式農業…カリフォルニア州を中心にぶどう、オリーブ、オレンジなどを栽培。
アメリカの工業
- 原油…カナダの原油埋蔵量世界第3位。アメリカは、メキシコ湾岸、カルフォルニア、アラスカで産出。
- 石炭…アパラチア炭田。アメリカの埋蔵量は世界一。
- 鉄鋼石…スペリオル湖岸のメサビ鉄山。
- 五大湖…早くから工業が発達。デトロイトの自動車工業、ピッツバーグの鉄鋼業。
- サンベルト…北緯37度以南での先端技術産業が発達。
- シリコンバレー…サンフランシスコ近郊にある電子工業の中心地域。
情報化社会にあわせ、アメリカでは先端技術産業が発達。
- 多国籍企業…アメリカ合衆国の世界各国に工場や支社を置く企業が多い。
- NAFTA(北アメリカ自由貿易協定)…アメリカ合衆国・カナダ・メキシコは経済分野での協力を進めている。
覚えておきたいアメリカの都市
- ワシントン…アメリカの首都
- シアトル…航空産業
- デトロイト…自動車工業
- ヒューストン…石油化学工業、宇宙産業、航空産業がさかんな一大工業都市
- ロサンゼルス…航空産業
- ボストン…繊維工業、機械工業
- サンフランシスコ…電子工業
アメリカの地方・地域
- 五大湖周辺…重化学工業、鉄鋼業・自動車工業が盛ん。周辺で採れる石炭・鉄鉱石と五大湖、セントローレンス川の水を利用しています。
- サンベルト…37度以南の地域の工業地帯。1970代以降、温暖で土地が安く労働力が豊富な賃金の安い北緯37度以南で発達。
- シリコンバレー…サンフランシスコ近郊にあるサンノゼ付近のスタートアップ企業が集まる都市。コンピューター関連企業の中心地で、大学や研究機関(IC集積回路)工場やIT産業の企業が集積しています。
- メガロポリス…アメリカ合衆国の北東部(ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ボルティモア、ワシントンなど)の大都市一帯。
ニューヨーク
北東部のハドソン川河口にあるニューヨークは、アメリカ最大の都市であるだけでなく、世界の政治・経済をリードする国際都市です。その中心地であるマンハッタン区には高層ビル群が密集して、南部のウォール街は証券取引所や大銀行が集中する世界金融の中心地です。また、国際連合の本部もおかれ、国際的な会議が開かれる都市でもあります。
ピッツバーグ
アメリカ合衆国では、工業原料の産地周辺に、さまざまな工業都市が発達している。ピッツバーグの主力産業は、現在では、医薬品、情報通信産業などクリーンなものであるが、ピッツバーグは、今なお、世界的な鉄鋼業都市としても有名である。
デトロイト
五大湖周辺の製鉄所で作られた鉄を利用した自動車産業が20世紀初めにさかんになったが、自動車産業を中心に発展した大都市はデトロイトである。
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