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中学理科「蒸散に関する対策問題」ポイント解説付

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中学理科「蒸散に関する対策問題」ポイント解説付です。

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蒸散に関する対策問題

ほぼ同じ大きさと枚数をもつ3本のアジサイの枝を用意し、図のように準備した。3本の枝をメスシリンダーに指し、水面に1滴油をたらした。そしてメスシリンダーを光の当たる場所に置き、数十分後に減った水の量を調べた。図の下に書いてある数値はその結果を表したものである。

蒸散の実験図

(1)ワセリンをぬった理由は何か。(  )に適語を入れよ。
「ぬった面から(   )ことを(   )ため」

(2)水面に油を1滴たらした理由を書きなさい。

(3)A~Cの結果から、蒸散はおもにどこで行われているといえるか。

(4)葉の裏側からの蒸散量は何mlか。

(5)B,Cの結果から、気孔は葉のどの部分にたくさんあることがわかるか。

(6)蒸散によって失われた水は、葉のどの部分を通して補われるか。

蒸散に関する対策問題の解答

(1)水蒸気が出る / 防ぐ
(2)水面からの水の蒸発を防ぐため
(3)葉の裏と表
(4)4.2
(5)裏
(6)葉脈

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蒸散のはたらき

植物のからだの表面から水が水蒸気となって失われることを蒸散という。大部分の水は、葉の表皮にある気孔を通して蒸散する。

蒸散量

葉から蒸散する水の量はきわめて多い。たとえば、高さ約2mのヒマワリは晴れた日で1日に約1L, 1ヘクタールのブナの林では、1日に約2万Lもの水を蒸散するといわれる。蒸散の大部分は、気孔を通して行われるが、気孔は葉の裏側に多いので、葉の裏にワセリンをぬって気孔をふさいだり、枝から葉を切り落としたりすると蒸散量は少なくなる。

  • 蒸散量は周囲の環境条件(温度・ 温度・風・光)が複合して左右される。

蒸散の効果

気孔からの蒸散により、根の吸水と水の上昇をさかんにし、植物体の温度の上がるのを防いでいる。

蒸散と植物の吸水作用

どんなに強力なポンプでも、10m以上の深い井戸から水を吸い上げることはできない。しかし、植物は10m以上の高い木の上のほうの葉にも、すべて 根からの水分や養分が運ばれる。これが、どのようなしくみになっているのかは、まだはっきりとは結論が出ていない。

根の吸水作用と水分の上昇に、葉の蒸散作用が、大きな役割をしていることは事実である。水や養分の上昇には、次の3つのことが深い関係をもっていると考えられている。

根毛の吸水作用によって生じる圧力…土の中の水が、根毛の中にどんどん吸収され、根の中に水がいっぱいになり,上に水をおし上げようとす
る圧力が生じる。

茎の道管の中の水の凝集力…茎の道管は直径が1mmの100分の1以下の細い管なので、 中の水柱は水の分子どうしの凝集力という力のために、なかなか切れない。

葉からの蒸散…根からどんどん水を吸い上げるが、一方で葉ではたえず水分を蒸散しているので、上のほうでは、いつも水が不足している。そのために、水が上へ上へと吸い上げられる。

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