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【中学理科】恒温動物と変温動物の特徴まとめ|違いがわかる練習問題つき

恒温変温動物サムネイル画像 中1理科
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中1理科の「恒温動物と変温動物」の特徴です。私たちの身の回りには、さまざまな動物が生息していますが、これらの動物を「恒温動物」と「変温動物」という2つのグループに分けることができます。恒温動物は体温を一定に保つ能力を持ち、鳥類やほ乳類が代表的です。一方、変温動物は外部の環境温度に応じて体温が変化し、魚類・両生類・は虫類がこれに該当します。この記事では、それぞれの特徴や仕組み、さらに生息環境との関係についてわかりやすく解説し、動物の多様な生き方について考えてみます。

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恒温動物と変温動物

恒温動物と変温動物の体温変化のグラフ

動物は、体温が一定に保たれるかどうかによって恒温動物と変温動物に分けられます。

  • 恒温動物…体温がつねに一定に保たれる。<例>ホニュウ類・鳥類
  • 変温動物…体温は周囲の温度によって変化する。<例>ハチュウ類・両生類・魚類

※元の文に「ハチュウ類・両生類・魚類は体温が変化する恒温動物」とありますが誤記のため修正しています。

恒温動物の登場

生物の進化の過程で、まず登場したのは変温動物であるハチュウ類です。ハチュウ類は陸上で卵を守るために、卵に殻をもつように進化しました。

その後、ハチュウ類の一部が空を飛ぶように進化し、体温を一定に保つ仕組みを獲得します。これが鳥類の誕生です。恒温動物となった鳥類は、寒冷な環境でも活動できるようになりました。

さらに、鳥類と同じく恒温動物であるホニュウ類が登場し、多様な環境へ適応していきます。

分類表

動物の分類と特徴を表にまとめると次のようになります。

魚類 両生類 ハチュウ類 鳥類 ホニュウ類
子孫の残し方 卵生 卵生 卵生 卵生 胎生
卵が育つ場所 水中 水中 陸上 陸上 雌の子宮の中
子の育ち方 自分で食物をとる 自分で食物をとる 自分で食物をとる 親から食物をあたえられる 親の乳で育てられる
呼吸のしかた えら呼吸 子はえら呼吸・大人は肺呼吸と皮ふ呼吸 肺呼吸 肺呼吸 肺呼吸
体の表面のようす うろこ しめった皮ふ うろこ 羽毛
体温の保ち方 変温 変温 変温 恒温 恒温
マグロ、コイ、サケ イモリ、サンショウウオ カメ、ワニ、ヘビ ワシ、カモ、ペンギン キツネ、クジラ
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恒温・変温に関する練習問題

次の問題に応えなさい。

  1. 外界の温度変化によって体温も変化する動物を何というか。
  2. 外界の温度によらず体温をある程度一定に保つ動物を何というか。
  3. 両生類は変温動物と恒温動物のどちらに分類されるか。
  4. 鳥類が恒温動物であることで、どのような環境に適応できるようになったか。簡単に答えよ。
  5. 魚類・両生類・ハチュウ類に共通する体温の特徴を答えよ。
  6. ホニュウ類が変温動物でない理由を、子の育ち方と関連させて説明せよ。

練習問題(レベル別)
【基礎】

  1. 外界の温度によって体温が変化する動物を何というか。
  2. 鳥類は恒温動物・変温動物のどちらか。
  3. 両生類はどのような呼吸をするか。(子と大人で答える)

【標準】

  1. 魚類・両生類・ハチュウ類に共通する体温の特徴を答えよ。
  2. ホニュウ類が恒温であることで、どのような環境に適応できるか。
  3. 鳥類が軽くて飛びやすい体になるために、体表がどのように進化したか答えよ。

【応用】

  1. 恒温動物は多くのエネルギーを必要とする。その理由を「体温」と関連させて説明せよ。
  2. 変温動物が冬に動きがにぶくなる理由を説明せよ。
  3. ホニュウ類・鳥類が親子で協力する子育てを行えるのは、恒温であることとどう関係するか説明せよ。

練習問題 解答

  1. 変温動物
  2. 恒温動物
  3. 変温動物
  4. 寒冷地や冬のような低温の環境でも活動できる。
  5. いずれも変温動物であり、体温が外界の温度によって変化する。
  6. ホニュウ類の子は親の乳で育つため、体温が一定でないと子を育てられないから。
  1. 変温動物
  2. 恒温動物
  3. 子:えら呼吸 大人:肺呼吸+皮ふ呼吸
  4. いずれも変温動物で、体温が外界の温度によって変化する。
  5. 寒い場所など、気温が低い環境でも活動できる。
  6. 羽毛で体をおおい、軽くて保温性の高い体になった。
  7. 体温を一定に保つために多くのエネルギー(食物)が必要だから。
  8. 外界の温度が下がると、体温も下がり、活動できる温度ではなくなるため。
  9. 親が高い体温で子を温めたり、乳をつくるために、恒温である必要があるから。

以上が、中2理科の「恒温動物と変温動物」の特徴と練習問題です。
恒温・変温の知識だけでなく、呼吸方法・生活場所・体の表面・卵の育つ場所など、セキツイ動物全体の特徴がテストで問われることが多いので、表を自分で書けるようにしておくことがとても大切です。

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