酪農・開拓地の国「オランダ」についてです。オランダと言えば、開拓地ポルダーの存在。国土の多くが海面より低いという特徴があります。それでは、中学地理の酪農・開拓地の国「オランダ」のまとめをみていきましょう。
オランダの概要
国土の多くが海面より低いオランダ。江戸時代の鎖国下で欧州諸国で唯一外交関係を維持した国でもあります。当時オランダを通じてもたらされた学問・技術は蘭学と呼ばれ、後の開国・明治維新に向けての下地を準備、形成することになった。
- 国土面積…3.7万キロ平方メートル
- 人口…約1700万人
- ポルダー…国土の約4分の1は海面より低い開拓地
- 農業…園芸農業が盛ん。酪農によりチーズなどを生産。
- ユーロポート…EUの最大の貿易港。石油化学工業も発達。
オランダの社会
国土の約4分の1はポルダーとよばれる干拓地。オランダは、海面よりも低い土地が多く、古くからボルダーとよばれる干拓地をつくって国土を広げてきた。現在では、ポルダーが国土の約4分の1をしめている。
オランダの正式名称は「ネーデルラント」というが、これは「低い土地」という意味である。北部にあるアイセル湖は、ゾイデル海を大きな堤防で締め切ってつくられた人工の淡水湖である。
オランダの農業
チューリップなどの園芸農業とチーズやバターの生産がさかん。ポルダーは塩分が多いため、穀物の栽培には適していない。
かわりに、チューリップの球根や野菜づくりといった園芸農業がさかんに行われている。また、酪農もさかんで、チーズの生産・輸出がさかんである。
オランダの工業
西部のライン川河口にあるロッテルダムの近くには、EU共通の貿易港であるユーロポートが建設され、石油基地などが設けられており、石油精製業や石油化学工業がさかんである。
風車の活用もされている。オランダを代表する風景として風車がある。風車は干拓地をつくる際、排水の動力として使われていたが、19世紀になると 動力ポンプによる排水が行われるようになったため、現在は観光用として使われている。
以上が、中学地理「オランダ」ポイントまとめとなります。
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