EU最大の農業国「フランス」についてのまとめです。先ごろは、テロがあるなど注目されたフランスですが、従来は、観光の国、芸術の国、農業の国として有名です。そんなEU最大の農業国「フランス」についてみていきましょう。
フランス
フランスはEU最大の農業国。1958年10月にフランスの憲法が制定されて、半大統領制の共和制の国。高福祉高負担国家であるのも特徴。
- 国土面積…55.2万キロ平方メートル
- 人口…約6200万人。
- EU最大の農業国…小麦の生産量・輸出量は世界有数。
- 文化…首都パリは芸術の都。多くの観光客が訪れる。
- 原子力発電…総発電量の8割近くが原子力発電。
ランキング | 小麦の生産国 | 小麦の輸出国 |
---|---|---|
1位 | 中国 | アメリカ |
2位 | インド | カナダ |
3位 | アメリカ | オーストラリア |
4位 | ロシア | ロシア |
5位 | フランス | フランス |
フランスの国士
南東部にアルプス山脈が連なる。18世紀後半、フランス革命がおこる。フランスは西ヨーロッパのほぼ中央部にあり、北は北海、西は大西洋、南は地中海に面する。
北東部から南西部にかけてはフランス平原が広がり、南西部はなだらかな丘陵地や高原が多く、南東端で高くけわしいアルプス山脈に接している。気候は温帯に属し、西岸海洋性気候の地域が多いですが、南部には地中海性気候の地域もある。
フランスの歴史
18世紀後半にフランス革命がおこったことで知られ、共和政を実現した。革命後に皇帝となったナポレオンはヨーロッパのほぼ全土を支配したが、民主的な憲法を整備するなど現代の社会にも影響をあたえている。
こうした歴史などから、フランス国民は自国に高い誇りをもっており、国際関係でも独自路線を歩むことが多い。
フランスの農業
西ヨーロッパ最大の農業国。ワインづくりがさかん。広い平地と温暖な気候にめぐまれたフランスは農牧業が発達しており、EU最大の農業国になっている。
大河が流れる北西部の平原地帯では混合農業による小麦などの穀物の大規模な生産が行われており、小麦の輸出量は世界有数である。中部や南部の丘陵地帯では温暖な気候を利用して、ぶどうの栽培とワインづくりが行われている。
南部の地中海沿いでは、夏は高温乾燥の気候を利用してオリーブなどの栽培が行われ、比較的雨の多い冬は小麦を栽培する地中海式農業がさかんである。しかし、中部や南部は北部と比べると経営規模が小さく、生産性が低い。
フランスの工業
ロレーヌ地方で重化学工業が発達。航空機の生産もさかん。ドイツとの国境に近いロレーヌ地方は、鉄鉱石の産出地である。それに加え、すぐ東にあるドイツのザール炭田からは石炭が運ばれてくる。この利点を生かして、中心都市のメスやナンシーでは鉄鋼業をはじめ、自動車工業や石油化学工業など重化学工業が発達している。
また、地中海に面したマルセイユやセーヌ川の河口にあるルアーブルは原料の輸入に便利なため、石油化学工業が発達している。
フランスでは航空機の生産がさかん。また、南西部のトゥールーズには、フランス、ドイツ、イギリス、スペインの出資によって設立された大手航空機製造会社(エアバス社)の本社が置かれている。EU内では航空機の生産はおもに分業で行われており、各国がそれぞれ異なる部品を生産している。
コメント
[…] 中学地理のEU最大の農業国「フランス」のまとめ […]