「中部地方」のまとめです。日本の中央に位置し、平野や盆地に人口が集中していること。また、中京工業地帯は、今や日本一の工業生産額であるということもおさえておきましょう。それでは、中学地理の「中部地方」のまとめです。最後には、中部・東海地方に関する練習問題もあります。学習のポイントは、案外、覚えるべきことが多いということ。中部・東海地方に住んでいない人にとっては、なじみがないところですが、1つ1つしっかりおさえていきましょう。
中部地方の概要
日本の中央に位置し日本の屋根がある。
- 地形…東海・中央高地・北陸に分けられる。
- 日本アルプス…飛騨・木曽・赤石山脈。日本の屋根。
- 火山…浅間山、富士山などが点在。
- 河川…日本最長の信濃川、神通側などが日本海、木曽川・富士川などが太平洋に注ぐ。
中部・東海の気候
3つの地域で大きく異なる。
- 北陸…日本海側の気候。季節風の影響で雪が多い。
- 中央高地…中央高地の気候。冬の冷え込みが厳しい。
- 東海…太平洋側の気候。冬は乾燥した晴れた日が多い。
中部・東海の人口
平野盆地に人口が集中。海岸に沿った平野部に集中。山間部は過疎地が目立つ。政令指定都市は、新潟・名古屋・浜松・静岡・東海地方に多くの都市。
■名古屋大都市圏
名古屋周辺に経済文化ので名古屋と強く結ばれた都市が点在。歴史的な町もあり、妻籠などの宿場町や高山などの小京都。白川郷・五箇山の合掌造り集落は世界文化遺産。
名古屋周辺に経済文化ので名古屋と強く結ばれた都市が点在。歴史的な町もあり、妻籠などの宿場町や高山などの小京都。白川郷・五箇山の合掌造り集落は世界文化遺産。
中部・東海の産業
自動車の産業を中心に中京工業地帯・東海工業地域が発展。
- 農業…地域の特色を生かした産業。
- 北陸…越後平野を中心に稲作が盛ん。
- 中央高地…盆地でぶどう・もも・りんごの果樹栽培。高冷地で野菜の抑制栽培。
- 東海…野菜や花の施設園芸農業、茶・みかんの栽培が盛ん。
- たな田…山の斜面に階段状 につくられた水田のこと。階段状の畑である段々畑と区別すること。
中部・東海の工業
現在、中京工業地帯は日本最大の工業生産額。
- 中京工業地帯…名古屋市を中心に輸送用機械(自動車)をはじめとする機械工業が盛ん。四日市に石油化学コンビナート、東海市に製鉄所など。
- 東海工業地域…浜松で楽器・オートバイ。富士で製紙など。
- 中央高地…電子部品・IC集積回路の工場が多い。
- 北陸…金属・化学工業のほか、各地に伝統産業・地場産業。
■長野県に精密機械工業が発達したわけ
- 乾燥したきれいな空気やきれいな水があること。
- 戦前さかんであった製糸業が、不景気でおとろえたこと。
- 戦時中、東京などから機械工業の工場が、空襲をさけて移転してきたこと。
- これまであった製糸工場や技術者を転用できたこと。
- ゆたかな女性の労働力があったこと。
- 時計・カメラ・オルゴールなど、製品が小型で軽く輸送に便利なこと。
北陸の伝統工芸品
- 羽二重…福井県・石川県
- ちぢみ…小千谷(新潟県)
- 金属製品の刃物…三条(新潟県)
- 洋食器…燕(新潟県)
- 銅器…高岡(富山県)
- 売薬…富山(富山県)
- 九谷焼…能美(石川県)
- 輪島塗…輪島(石川県)
コメント
[…] 中学地理の「中部・東海地方」の覚えておくべきことのまとめ […]