中学地理の「中国・四国地方」のまとめです。中国・四国地方は、山陰・瀬戸内・南四国で大きく変わる気候が特徴です。あた工業、農業もあわせて覚えておきましょう。さらに交通網についても最近、出題率が高いので要注意です。それでは、中学地理の「中国・四国地方」のまとめです。
中国・四国地方の概要
地形は、なだらかな中国山地と高くて険しい四国山地。山陰、瀬戸内、南四国の三地域に区分されます。
中国・四国地方の気候
- 山陰…冬は北西の季節風の影響で雪が多い。
- 瀬戸内…山地が季節風をさえぎり、温暖で雨が少ない。
- 南四国…黒潮の影響で1年を通して温暖で雨が多い。
雨の少ない瀬戸内の平野にはかんがい用のため池が多い。
人口の多い都市は瀬戸内に集中。
- 人口の集中する地域人口が30万人以上の都市…広島・岡山・高松・松山など瀬戸内内海に位置し、いずれも城下町から発展。
広島市
広島市は、人口が100万人を超える。平和記念都市は、1945年8月6日、人類として初めて原子爆弾が投下され、多くの犠牲者を出す。地方中枢都市で、城下町、軍事都市としての発展。中国・四国地方の政治・経済・文化の中心。原爆ドームは、負の世界文化遺産。厳島神社も世界文化遺産。
中国・四国地方の農業
- 農業は、温暖な地域で野菜・果物を栽培。
- 促成栽培…温暖な高知平野ではビニールハウスなどを利用して、ピーマンなどの野菜の促成栽培が盛ん。
- 果物栽培…愛媛県のみかん、岡山県のぶどう、鳥取県の日本なしなど
- 岡山平野…ぶどう(とくに マスカット)・ももなど。
- 愛媛県…急斜面のだんだん畑でみかんの生産が多い(全国有数)。
児島湾の干拓
児島湾では、江戸時代のころから干拓が始まった。干拓地にできた興除・藤田地区(岡山市)では、早くから機械化農業が行われている。
二期作と二毛作のちがい
どちらも1年間に同じ田畑で2回作物を作ることであるが、二期作は2回とも同じ作物を作るのにたいし、二毛作は1回目と2回目の作物の種類がちがう。
中国・四国地方の漁業
穏やかな瀬戸内海は養殖に適している。広島県のかき。愛媛県のまだいなど。
中国・四国地方の工業
工業は、海上交通の便が良い瀬戸内海沿岸に瀬戸内工業地域が形成。
- 製鉄所…倉敷・福山など。
- 石油化学コンビナート…水島(倉敷市)、徳山(周南市)、新居浜など。
瀬戸内工業地域は化学工業の割合が高いのが特徴。
四国山地の林業
暖かくて雨が多いので、森林がよく育ち、すぎ・ひのきなどの木材の生産が多い。また、こうぞ・みつまたを原料としていの町(高知県)で和紙が作られる。
交通網
3つのルートで本州と四国は結ばれる。東西に中国自動車道、南北に3つの本州四国連絡橋、山陽新幹線。人・モノのつながりが深まる。
瀬戸内地方の概要
人口10万人以上の都市の多くは瀬戸内海沿岸部に集まっています。また、中国・四国地方は九州地方と近畿地方に隣接しており、広島の本州四国連絡橋は愛媛県とつながっています。愛媛県は、県庁所在地は松山市で人口は40万人以上いる。
瀬戸内の気候
瀬戸内気候は、一年を通して降水量は少なく比較的温暖です。高山市は典型的な瀬戸内気候となります。鳥取市は、日本海側にあるので、冬に降水量が多くなります。また高知市は、夏は台風の通り道になることも多く、夏の降水量が非常に多くなります。
瀬戸内の工業
瀬戸内地方は、石油化学工業などでみられる、原料から製品までを一貫して生産する工場の集団であるコンビナートがあります。
交通と地域活性
香川県では、本州四国連絡橋のルートからはずれた小豆郡などの離島地域において、人口の減少を防ぐために、地域の特徴をいかして観光客を増やしたり、特産物を活用した商品を開発したりするなどの取り組みを行っています。これにより、産業化活性化し、働く場を増やして、人口の流出を防ぐとともに、新たに住む人を増やすことが期待できます。
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